テオレーマ（2016年生、母スターズアラインド）

テオレーマ（2016年2月2日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「定理(西)」。毛色は鹿毛。種牡馬のジャスタウェイ（当時7歳）と交配したスターズアラインドが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は笠松牧場。2021年のJBCレディスクラシック(Jpn1)に勝利した他、2021年のレディスプレリュード(牝Jpn2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

石坂正厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2019年）

1月20日、デビュー戦は国分優作騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 曇/稍重）に出走。馬体重は470kg。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい11着に終わった。

2月9日、中2週で迎えた2戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったヘイセイラストに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

2月24日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブロードハーストに7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

5月4日、中9週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が衰えて11着に敗れた。

6月8日、中4週で迎えた5戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

10月12日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた6戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

11月10日、中3週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

11月30日、中2週で迎えた8戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったサツキサンダーを半馬身捉え切れず2着となった。

4歳（2020年）

2月29日、約3か月の休み明けで迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸びを見せたが、勝ったコスタネラにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

3月20日、中2週で迎えた10戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るリーピングリーズンをアタマ差だけ差し切って断然の支持に応えた。

4月25日、中4週で迎えた11戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの尾瀬特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

8月1日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上2勝クラスの麒麟山特別（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は北村友一騎手（3戦0勝）。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に敗れた。

9月5日、中4週で迎えた13戦目は、3歳以上2勝クラスの天草特別（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（4戦0勝）。13頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

9月26日、中2週で迎えた14戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 小雨/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたダンツエリーゼ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

11月21日、中7週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの西湖特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のシホノレジーナに4馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

12月27日、中4週で迎えた16戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのフォーチュンカップ（阪神ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したスズカフロンティアを捕まえ切れず、ハナ差の2着に甘んじた。

5歳（2021年）

1月24日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの豊前ステークス（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は斎藤新騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のミステリオーソを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

4月7日、中9週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた18戦目は、牝馬限定Jpn3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のマドラスチェックに2馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

7月8日、約3か月の休み明けで迎えた19戦目は、Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（2戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

10月7日、約3か月の休養明けで迎えた20戦目は、牝馬限定Jpn2のレディスプレリュード（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、勝ったレーヌブランシュに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

11月3日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、Jpn1のJBCレディスクラシック（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のマドラスチェックに2馬身半の差をつけてG1初挑戦初制覇を成し遂げた。

6歳（2022年）

1月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた22戦目は、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（5戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のショウナンナデシコをクビ差振り切って3つ目の重賞タイトルを手にした。

2022年2月2日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。

2月20日、中3週で迎えた23戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 小雨/重）に出走。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では決め手が足りず14着に終わった。

2022年3月2日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。