ラインカリーナ（2016年生、母フェールクークー）

ラインカリーナ（2016年3月30日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋りゅうこつ座」。毛色は栃栗毛。種牡馬のパイロ（当時11歳）と交配したフェールクークーが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は日進牧場。2019年の関東オークス(牝Jpn2)に勝利した他、2019年のブリーダーズゴールドカップ(牝Jpn3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、日進牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、大澤繁昌によって561.6万円で落札された。

武藤善則厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

6月16日、デビュー戦は嘉藤貴行騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1400m 曇/重）に出走。馬体重は456kg。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るニシノコトダマを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月4日、中6週で迎えた2戦目は、2歳オープンのダリア賞（新潟芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で嘉藤貴行騎手（1戦1勝）。7頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず5着に終わった。

10月13日、中9週で迎えた3戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のプラタナス賞（東京ダート1600m 曇/良）に出走。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

11月24日、中5週で迎えた4戦目は、2歳500万下のカトレア賞（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武藤雅騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

3歳（2019年）

1月26日、中8週で迎えた5戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のはこべら賞（中京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

2月23日、中3週で迎えた6戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のくすのき賞（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のグトルフォスを3/4馬身振り切って2勝目を収める

3月31日、中4週で迎えた7戦目は、3歳オープンの伏竜ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武藤雅騎手（2戦0勝）。8頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、3着を確保した。

6月12日、中9週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳Jpn2の関東オークス（川崎ダート2100m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武藤雅騎手（3戦0勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマドラスチェックに2馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

8月15日、中8週で迎えた9戦目は、牝馬限定Jpn3のブリーダーズゴールドカップ（門別ダート2000m 曇/稍重）に牝馬ながら55kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で武藤雅騎手（4戦1勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

10月12日、中7週で迎えた10戦目は、太秦ステークス（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で武藤雅騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

12月11日、中8週で迎えた11戦目は、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で武藤雅騎手（6戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では賦性の負けじ心を発揮してゴールまで落伍することなく走り切ったがが、3着に終わった。

4歳（2020年）

2月11日、中8週で迎えた12戦目は、Jpn3の佐賀記念（佐賀ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で武藤雅騎手（7戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

3月5日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で武藤雅騎手（8戦1勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではいいところがなく5着に敗れた。

4月2日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定Jpn3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 晴/重）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は8戦連続で武藤雅騎手（9戦1勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

7月12日、約3か月半の休養明けで迎えた15戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのデルマーサラブレッドクラブ賞マリーンステークス（函館ダート1700m 曇/良）に出走。14頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。

9月20日、中9週で迎えた16戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ラジオ日本賞（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。主導権を握り、息の入らないペースで一団を牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

10月11日、中2週で迎えた17戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、グリーンチャンネルカップ（東京ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が衰えて11着に終わった。

2020年10月21日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

12月3日、中7週で迎えた18戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 曇/稍重）に出走。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

12月30日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた19戦目は、張田昂騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

5歳（2021年）

7月1日、約6か月の休み明けで迎えた20戦目は、福原杏騎手を鞍上に迎えて、浦和スプリント（浦和ダート1400m 曇/不良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

7月23日、中2週で迎えた21戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定地方重賞の兵庫サマークイーン賞（園田ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたシーアフェアリー決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

8月29日、中4週で迎えた22戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定地方重賞のビューチフルドリーマーカップ（盛岡ダート2000m 晴/重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を炸裂させて、最後は2着のサイファリスに2馬身半の差をつけてファンの支持に応えた。

10月7日、中5週で迎えた23戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn2のレディスプレリュード（大井ダート1800m 曇/良）に出走。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が衰えて10着に終わった。

11月3日、中3週で迎えた24戦目は、Jpn1のJBCレディスクラシック（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は山本聡哉騎手（1戦1勝）。12頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず5着に終わった。

12月30日、中7週で迎えた25戦目は、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は福原杏騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

6歳（2022年）

1月12日、中1週で迎えた26戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、チバテレ盃（船橋ダート1800m 晴/重）に出走。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや速いペースで集団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では見所を作れず5着に終わった。

2022年3月11日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。