ナスノセイカン（2012年生、母ナスノフィオナ）

ナスノセイカン（2012年5月23日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋精悍、勇ましい」。毛色は鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時11歳）と交配したナスノフィオナが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は栃木県、生産者は恵比寿興業（株）那須野牧場。2017年の金鯱賞(G2)で4着に入った他、2018年の新潟大賞典(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

矢野英一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2014年）

11月8日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1600m 曇/良）に出走。馬体重は450kg。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。

11月23日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はタレてしまい11着に敗れた。

3歳（2015年）

1月4日、中5週で迎えた3戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のレッドオランジュを3/4馬身振り切って未勝利戦を制した。

1月18日、中1週で迎えた4戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の京成杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。17頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。

2月28日、中5週で迎えた5戦目は、3歳500万下の水仙賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（1戦1勝）。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず5着に終わった。

3月14日、中1週で迎えた6戦目は、3歳500万下（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず5着に敗れた。

4月18日、中4週で迎えた7戦目は、3歳500万下の山藤賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦0勝）。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。

5月23日、中4週で迎えた8戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の早苗賞（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

10月12日、約4か月半の休み明けで迎えた9戦目は、3歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦0勝）。17頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、6着に終わった。

10月31日、中2週で迎えた10戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、6着に終わった。

11月14日、中1週で迎えた11戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝2000m 雨/稍重）に出走。18頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出したが、4着に終わった。

12月6日、中2週で迎えた12戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の栄特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では決め手に欠いて10着に敗れた。

4歳（2016年）

2月21日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に敗れた。

3月13日、中2週で迎えた14戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のエアピザレーをハナ差振り切って2勝目を掴み取った。

5月15日、中8週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の赤倉特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のヤマニンバステトに1馬身3/4の差をつけて制した。

6月4日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の稲村ヶ崎特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸山元気騎手（2戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のフジマサエンペラーに1馬身の差をつけて4勝目を手中に収めた。

7月30日、中7週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の佐渡ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で丸山元気騎手（3戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、逃げるエーシンマックスを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

11月5日、約3か月半の休養明けで迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に敗れた。

11月27日、中2週で迎えた19戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京芝1800m 小雨/良）に出走。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のキャンベルジュニアをハナ差振り切って先頭ゴールを果たした。

5歳（2017年）

1月22日、中7週で迎えた20戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（4戦3勝）。17頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、6着に終わった。

3月11日、中6週で迎えた21戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（5戦3勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、4着に入り込んだ。

3月25日、中1週で迎えた22戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（4戦0勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に終わった。

5月20日、中7週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（6戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

6月11日、中2週で迎えた24戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（7戦3勝）。18頭立ての11番人気で大外18番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず10着に終わった。

6歳（2018年）

3月24日、約9か月半の休み明けで迎えた25戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸山元気騎手（8戦3勝）。15頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚にキレが無く13着に終わった。

5月6日、中5週で迎えた26戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で丸山元気騎手（9戦3勝）。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、3着に入り込んだ。

6月2日、中3週で迎えた27戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で丸山元気騎手（10戦3勝）。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

7月1日、中3週で迎えた28戦目は、巴賞（函館芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で丸山元気騎手（11戦3勝）。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。

7月15日、中1週で迎えた29戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で丸山元気騎手（12戦3勝）。15頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に終わった。

12月16日、約5か月の休養明けで迎えた30戦目は、ディセンバーステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（4戦1勝）。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では全く伸びず9着に終わった。

7歳（2019年）

1月5日、中2週で迎えた31戦目は、F.ブロンデル騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では決め手が足りず14着に終わった。

1月26日、中2週で迎えた32戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（5戦1勝）。9頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に終わった。