キゼンチカラ（1993年生、母グランメルシー）

キゼンチカラ（1993年5月11日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のゴライタス（当時13歳）と交配したグランメルシーが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はヤマオカ牧場。戦績は、中央平地39戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は1997年のアカシヤステークス(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

野元昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1995年）

11月4日、デビュー戦は野元昭嘉騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。馬体重は502kg。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

11月19日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で野元昭嘉騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のテンリカレンに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（1996年）

5月5日、約5か月半の休養明けで迎えた3戦目は、4歳500万下（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で野元昭嘉騎手（2戦1勝）。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

6月9日、中4週で迎えた4戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で野元昭嘉騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、勝ったキーライトに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

6月23日、中1週で迎えた5戦目は、須貝尚介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のガルソンドヌールをクビ差振り切って順当に勝利した。

6月30日、連闘で迎えた6戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の羊蹄山特別（札幌ダート1700m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で須貝尚介騎手（1戦1勝）。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したマイネルスピリットを捕まえ切れず、ハナ差の2着となった。

7月13日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上900万下のオーロラ特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で須貝尚介騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

7月28日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下の層雲峡特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で須貝尚介騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のスーパーステージに2馬身半の差をつけて3勝目をゲットした。

4歳（1997年）

1月19日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた9戦目は、羅生門ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は野元昭嘉騎手（4戦1勝）。14頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に終わった。

1月26日、連闘で迎えた10戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、北山ステークス（京都ダート1800m 曇/重）に出走。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

3月1日、中4週で迎えた11戦目は、京葉ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は野元昭嘉騎手（5戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず8着に敗れた。

3月16日、中1週で迎えた12戦目は、鳴門ステークス（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で野元昭嘉騎手（6戦1勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に敗れた。

8月9日、約5か月の休み明けで迎えた13戦目は、4歳以上900万下の羊蹄山特別（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は須貝尚介騎手（4戦2勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

8月23日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のオーロラ特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で須貝尚介騎手（5戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したハセノヒカリに半馬身届かず2着に敗北した。

9月13日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のアカシヤステークス（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で須貝尚介騎手（6戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のアパラシオンをクビ差振り切って単勝一倍台の支持に応えた。

10月5日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下の太秦ステークス（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で須貝尚介騎手（7戦3勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は力尽きて8着に敗れた。

11月9日、中4週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の大原ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は野元昭嘉騎手（7戦1勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

11月23日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の花園ステークス（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で野元昭嘉騎手（8戦1勝）。13頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

12月21日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上1600万下のサンタクロースステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で野元昭嘉騎手（9戦1勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

5歳（1998年）

1月6日、中1週で迎えた20戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で野元昭嘉騎手（10戦1勝）。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に終わった。

4月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた21戦目は、高山太郎騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の京葉ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して11番手で通過。直線では速い脚を使えず11着に終わった。

4月12日、連闘で迎えた22戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の梅田ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

5月2日、中2週で迎えた23戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の上賀茂ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。15頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

5月9日、連闘で迎えた24戦目は、ハンデG3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は野元昭嘉騎手（11戦1勝）。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず11着に終わった。

6月20日、中5週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の安芸ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で野元昭嘉騎手（12戦1勝）。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に終わった。

6月27日、連闘で迎えた26戦目は、5歳以上1600万下の阿武隈ステークス（福島ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は高山太郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。

7月26日、中3週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の北陸ステークス（新潟ダート1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で高山太郎騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に敗れた。

8月9日、中1週で迎えた28戦目は、4歳以上1600万下のやまなみステークス（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は野元昭嘉騎手（13戦1勝）。12頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では全く伸びず10着に終わった。

6歳（1999年）

3月28日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた29戦目は、5歳以上1600万下の遠州灘ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で野元昭嘉騎手（14戦1勝）。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に終わった。

4月11日、中1週で迎えた30戦目は、5歳以上1600万下の梅田ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で野元昭嘉騎手（15戦1勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ伸び切れず12着に終わった。

5月8日、中3週で迎えた31戦目は、金折知則騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての17番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。

5月23日、中1週で迎えた32戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下のフィリピン・トロフィー（中京ダート1700m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で金折知則騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では伸びを欠き15着に終わった。

6月12日、中2週で迎えた33戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の飛騨ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての18番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず16着に終わった。

6月26日、中1週で迎えた34戦目は、5歳以上1600万下のTUF杯（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は高山太郎騎手（3戦0勝）。13頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

7月18日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた35戦目は、4歳以上1600万下の阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は野元昭嘉騎手（16戦1勝）。14頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に終わった。

8月14日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた36戦目は、小池隆生騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート1700m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。13頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では全く伸びず10着に終わった。

8月28日、中1週で迎えた37戦目は、4歳以上1600万下のしらかばステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は須貝尚介騎手（8戦3勝）。14頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では決め手が足りず14着に終わった。

10月10日、中5週で迎えた38戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の太秦ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は小池隆生騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず15着に終わった。

10月31日、中2週で迎えた39戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の高雄ステークス（京都芝2000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小池隆生騎手（2戦0勝）。15頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。競走中止となった。