ワンダーコロアール（2009年生、母ワンダーマドンナ）

ワンダーコロアール（2009年3月27日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋栄誉を与える（ポルトガル語）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のケイムホーム（当時10歳）と交配したワンダーマドンナが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者はフクダファーム。戦績は、中央平地25戦5勝2着2回、地方1戦0勝2着1回。2016年のサマーチャンピオン(ハンデJpn3)で2着に入った他、2016年のアハルテケステークス(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

河内洋厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2012年）

3月17日、デビュー戦は石橋守騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。馬体重は458kg。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では決め手が足りず9着に敗れた。

3月31日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず7着に終わった。

7月28日、約4か月の休み明けで迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るミッキーマーチを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

8月18日、中2週で迎えた4戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

9月17日、中3週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るペガサスフラッシュを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて優勝

4歳（2013年）

5月5日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、4歳以上1000万下の日吉特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したタイセイスティングを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5月25日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は勢いを失って10着に敗れた。

7月27日、中8週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（5戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて難なく抜け出し、最後は2着のメイショウクロシオに3馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

8月17日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下のTVQ杯（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で武豊騎手（6戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

5歳（2014年）

8月16日、約12か月の休養明けで迎えた10戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の宮崎特別（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず11着に敗れた。

9月7日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の西日本スポーツ杯（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（7戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

10月13日、中4週で迎えた12戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のレジェンドジョッキーズカップ（東京ダート1600m 小雨/良）に出走。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るハイアーレートを3/4馬身差し切って優勝

11月2日、中2週で迎えた13戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のウオッカカップ（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮闘したが、伸びてきたフィールザスマート決め手に屈してクビ差の2着となった。

12月14日、中5週で迎えた14戦目は、3歳以上1600万下の御影ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、3着に終わった。

12月27日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上1600万下の妙見山ステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

6歳（2015年）

1月11日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の羅生門ステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のタガノトネールに1馬身3/4の差をつけて勝利をモノにする

5月30日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた17戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

6月13日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた18戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアハルテケステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

8月15日、中8週で迎えた19戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に終わった。

11月29日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた20戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、オータムリーフステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入り込んだ。

7歳（2016年）

1月11日、中5週で迎えた21戦目は、大和ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（8戦3勝）。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は一杯になって11着に敗れた。

2月14日、中4週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（4戦1勝）。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に終わった。

5月28日、約3か月半の休養明けで迎えた23戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、5着を確保した。

6月11日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンのアハルテケステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、3着に入った。

7月10日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり8着に終わった。

8月18日、中5週で迎えた26戦目は、ハンデJpn3のサマーチャンピオン（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛追したが、勝ったグレイスフルリープに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。