サイゴンプリンス（2007年生、母キシュウフラワー）

サイゴンプリンス（2007年2月23日）は、日本の競走馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のレギュラーメンバー（当時10歳）と交配したキシュウフラワーが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）日西牧場。戦績は、地方15戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は2010年のフレッシュジャニアリー特別。

経歴

デビュー前

矢野義幸厩舎（船橋）へ入厩。

2歳（2009年）

9月25日、デビュー戦は赤岡修次騎手を鞍上に据えて、2歳（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は440kg。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして、最後は2着のフリートルージュに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

12月7日、中9週で迎えた2戦目は、井上俊彦騎手を鞍上に迎えて、2歳（船橋ダート1200m 晴/重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

12月21日、中1週で迎えた3戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、2歳（浦和ダート1500m 晴/稍重）に出走。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。端に立ち、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のオキノキセキに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

3歳（2010年）

1月6日、中1週で迎えた4戦目は、3歳戦のフレッシュジャニアリー特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本橋孝太騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のマックスビートに3馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

3月31日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳S3のクラウンカップ（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で本橋孝太騎手（2戦2勝）。13頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず13着に終わった。

5月3日、中4週で迎えた6戦目は、3歳戦のびわ特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で本橋孝太騎手（3戦2勝）。7頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ3着に沈んだ。

5月24日、中2週で迎えた7戦目は、3歳戦の若駒特別（浦和ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で本橋孝太騎手（4戦2勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

4歳（2011年）

10月7日、約16か月半の休み明けで馬体重を前走から15kg増やして迎えた8戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、シルバーサドル賞（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に敗れた。

10月20日、中1週で迎えた9戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、REDS WAVE 78.3FM特別（浦和ダート1500m 曇/良）に出走。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、チェルビアットにクビ差交わされて2着となった。

11月7日、中2週で迎えた10戦目は、一般C1六（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

11月25日、中2週で迎えた11戦目は、一般C1六（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山崎誠士騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、セイエイアチーブに交わされて1馬身半差の2着となった。

12月13日、中2週で迎えた12戦目は、一般C1五六（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で山崎誠士騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

5歳（2012年）

1月1日、中2週で迎えた13戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、一般C2五六（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

1月24日、中2週で迎えた14戦目は、水野貴史騎手を鞍上に迎えて、一般C2五六（川崎ダート1400m 曇/不良）に出走。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたケンブリッジヒーロ決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

2月20日、中3週で迎えた15戦目は、一般C2三四（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で水野貴史騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい9着に敗れた。