テーオージャングル（2007年生、母テーオーグレース）

テーオージャングル（2007年3月29日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のジャングルポケット（当時9歳）と交配したテーオーグレースが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）ヤナガワ牧場。戦績は、中央平地13戦0勝、地方20戦7勝2着8回。主な勝ち鞍は2012年の一般C2。

経歴

デビュー前

松永幹夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

8月2日、デビュー戦は角田晃一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は480kg。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に終わった。

10月3日、中8週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に終わった。

10月25日、中2週で迎えた3戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に終わった。

3歳（2010年）

1月23日、約3か月の休み明けで迎えた4戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に敗れた。

2月6日、中1週で迎えた5戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 小雪/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見所を作れず9着に終わった。

3月27日、中6週で迎えた6戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/重）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には届かず8着に終わった。

4月11日、中1週で迎えた7戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に終わった。

6月12日、中8週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は高倉稜騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。

6月26日、中1週で迎えた9戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 雨/不良）に出走。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

7月17日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた10戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/重）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

8月22日、中4週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた11戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は松田大作騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、5着を確保した。

9月4日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた12戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

9月20日、中1週で迎えた13戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松田大作騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

4歳（2011年）

6月22日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた14戦目は、加藤利征騎手を鞍上に迎えて、一般C11（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったキングタキシードに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

7月1日、連闘で迎えた15戦目は、一般C11 14（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤利征騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、勝ったダイゴゴダイに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

7月6日、連闘で迎えた16戦目は、一般C14（名古屋ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤利征騎手（2戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったワイエスドンに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

8月3日、中3週で迎えた17戦目は、郡上特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で加藤利征騎手（3戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず5着に敗れた。

8月10日、連闘で迎えた18戦目は、ゆうや☆あすか結婚確定記念杯（名古屋ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で加藤利征騎手（4戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のトヨに1馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

9月14日、中4週で迎えた19戦目は、一般C9（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で加藤利征騎手（5戦1勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のテーオーケンシンに1馬身半の差をつけて勝利をモノにする

9月29日、中1週で迎えた20戦目は、一般C7（名古屋ダート800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で加藤利征騎手（6戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るワイエスドンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて3勝目をマークした。

10月7日、連闘で迎えた21戦目は、一般C5（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で加藤利征騎手（7戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るトーホウジェットを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

10月21日、中1週で迎えた22戦目は、野牡丹特別（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で加藤利征騎手（8戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったファーマレッドに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

11月18日、中3週で迎えた23戦目は、一般C4（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で加藤利征騎手（9戦4勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したトーホウジェットを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

12月2日、中1週で迎えた24戦目は、なごやの米・陽娘カップ（名古屋ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は11戦連続で加藤利征騎手（10戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、勝ったワイエスドンに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

12月23日、中2週で迎えた25戦目は、祝還暦☆憲ちゃんお疲れちゃーん（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で加藤利征騎手（11戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のホウライエンパイヤを3/4馬身振り切って圧倒的人気に応えた。

5歳（2012年）

1月7日、中1週で迎えた26戦目は、千両特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で加藤利征騎手（12戦5勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

1月20日、中1週で迎えた27戦目は、一般C2（名古屋ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は14戦連続で加藤利征騎手（13戦5勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、3着に終わった。

2月3日、中1週で迎えた28戦目は、葉牡丹特別（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は15戦連続で加藤利征騎手（14戦5勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったエーティーブラボーに詰め切れず、9馬身差の2着に敗北した。

2月10日、連闘で迎えた29戦目は、水仙特別（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は16戦連続で加藤利征騎手（15戦5勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

2月24日、中1週で迎えた30戦目は、一般C2（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は17戦連続で加藤利征騎手（16戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のゴールデンコマンドに4馬身の差をつけて6勝目を手にした。

3月5日、中0週で迎えた31戦目は、横井将人騎手を鞍上に迎えて、第5戦ファイナル編（決勝戦）うお座特別（名古屋ダート1600m 雨/不良）に出走。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

3月22日、中1週で迎えた32戦目は、東日本大震災私たちは忘れない!（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は加藤利征騎手（17戦6勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、キャプテンクックにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

12月21日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から15kg増やして迎えた33戦目は、阪野学騎手を鞍上に迎えて、一般C8（名古屋ダート800m 曇/稍重）に出走。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のスズカバンパイアに2馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。