ケージーヨシツネ（2008年生、母ケージーローズ）

ケージーヨシツネ（2008年4月21日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋源義経より」。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時19歳）と交配したケージーローズが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はイワミ牧場。戦績は、中央平地33戦4勝2着1回、地方10戦5勝。2015年の周防灘賞(地方重賞)に勝利した他、2015年の雷山賞(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

飯田雄三厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

7月4日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は434kg。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

8月1日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はガス欠状態になり12着に敗れた。

9月25日、中7週で迎えた3戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

10月24日、中3週で迎えた4戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島ダート1150m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では生来の闘争本能でどうにかこうにかゴールまで走り切り、4着を確保した。

11月20日、中3週で迎えた5戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい7着に敗れた。

3歳（2011年）

2月12日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1000m 小雪/重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈の闘志で渋太く末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のプルピットレディをクビ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

3月21日、中4週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた7戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1200m 曇/不良）に出走。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり15着に終わった。

7月31日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

8月27日、中3週で迎えた9戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のウエストハーバーに3馬身半の差をつけて2勝目を手に入れた。

9月18日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の夙川特別（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り11着に敗れた。

10月15日、中3週で迎えた11戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の雷光特別（新潟芝1000m 曇/良）に出走。18頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。18着に敗れた。

4歳（2012年）

1月22日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/不良）に出走。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい13着に終わった。

4月1日、中9週で迎えた13戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では賦性の負けじ心を発揮してゴールまで頑張り、4着を確保した。

5月27日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で中井裕二騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

6月10日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で中井裕二騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のマルコフジに1馬身1/4の差をつけて3勝目を手にした。

7月1日、中2週で迎えた16戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の噴火湾特別（函館ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

7月29日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の岩室温泉特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は中井裕二騎手（3戦1勝）。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見所を作れず10着に敗れた。

9月23日、中7週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で中井裕二騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

10月13日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

10月27日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

12月9日、中5週で迎えた21戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が悪くなり13着に敗れた。

5歳（2013年）

3月10日、約3か月の休み明けで迎えた22戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。最後は力尽きて9着に敗れた。

4月27日、中6週で迎えた23戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、勝ったヤマノサファイアにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

5月26日、中3週で迎えた24戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘し、4着に入った。

7月14日、中6週で迎えた25戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の鶴ヶ城特別（福島ダート1150m 雨/重）に出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では全く伸びず13着に終わった。

6歳（2014年）

3月2日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた26戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天授の闘志でゴールまで頑張り、3着に入った。

3月16日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では総身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のグランプリブルーをクビ差振り切って久方ぶりに美酒を浴びた。

4月20日、中4週で迎えた28戦目は、4歳以上1600万下の陽春ステークス（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚が上がってしまい16着に敗れた。

5月4日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた29戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の高瀬川ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい16着に終わった。

8月9日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた30戦目は、3歳以上1600万下の越後ステークス（新潟ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びが劣勢になり13着に終わった。

8月30日、中2週で迎えた31戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の釜山ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい16着に終わった。

10月12日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた32戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のテレビ静岡賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が鈍り16着に終わった。

11月1日、中2週で迎えた33戦目は、岡田祥嗣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の西陣ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。最後は脚色が衰えて16着に終わった。

7歳（2015年）

5月2日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた34戦目は、田中直人騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の高千穂峰賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るコスモウィローを目の覚めるような末脚で半馬身差し切って久方ぶりの実戦を物にした。

5月30日、中3週で迎えた35戦目は、地方重賞の九千部山賞（佐賀ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中直人騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のタガノブリガデイロを半馬身振り切って制した。

6月27日、中3週で迎えた36戦目は、地方重賞の水無月賞（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で田中直人騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして、最後は2着のマイネルパルフェに1馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

7月26日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた37戦目は、地方重賞の吉野ヶ里記念（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中直人騎手（3戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場なく5着に敗れた。

8月18日、中2週で迎えた38戦目は、ハンデJpn3のサマーチャンピオン（佐賀ダート1400m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で田中直人騎手（4戦3勝）。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず10着に終わった。

9月19日、中4週で迎えた39戦目は、地方重賞の雷山賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田中直人騎手（5戦3勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエスワンプリンスに3馬身の差をつけて8勝目を獲得した。

11月21日、中8週で迎えた40戦目は、地方重賞の周防灘賞（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で田中直人騎手（6戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のエーシンユリシーズに2馬身半の差をつけてファンの高評価に応えた。

12月13日、中2週で迎えた41戦目は、新燃岳特別（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は8戦連続で田中直人騎手（7戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

8歳（2016年）

1月11日、中3週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた42戦目は、有明海特別（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で田中直人騎手（8戦5勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

4月30日、約3か月半の休養明けで迎えた43戦目は、地方重賞の高千穂峰賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で田中直人騎手（9戦5勝）。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく7着に終わった。