ピースオブラック（2006年生、母タイキフブキ）

ピースオブラック（2006年3月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「もっけの幸い」。毛色は鹿毛。種牡馬のステイゴールド（当時12歳）と交配したタイキフブキが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡厚真町、生産者は（有）大川牧場。戦績は、中央平地12戦1勝2着1回、地方4戦0勝。主な勝ち鞍は2008年の2歳新馬。

経歴

デビュー前

11歳のとき、大川牧場から「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場されたが主取りとなった。

石毛善彦厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

12月14日、デビュー戦は大野拓弥騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝2000m 雨/稍重）に出走。馬体重は482kg。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線に入ると、前で粘るネオレボルーションを驚異的な末脚で3/4馬身差し切って初白星を挙げた。

3歳（2009年）

1月4日、中2週で迎えた2戦目は、3歳500万下の寒竹賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦1勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、勝ったベストメンバーに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

2月22日、中6週で迎えた3戦目は、3歳500万下のセントポーリア賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月28日、中4週で迎えた4戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のミモザ賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい11着に敗れた。

4月26日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

4歳（2010年）

1月31日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた6戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず11着に敗れた。

2月28日、中3週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（中山芝2200m 外回り晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

7月11日、約4か月半の休養明けで迎えた8戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の織姫賞（福島芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず8着に敗れた。

8月15日、中4週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は蛯名正義騎手（4戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に敗れた。

8月29日、中1週で迎えた10戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の浦佐特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

5歳（2011年）

3月27日、約7か月の休養明けで迎えた11戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（5戦0勝）。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では見せ場なく16着に終わった。

5月17日、中6週で迎えた12戦目は、東日本大震災復興支援メイスター賞（川崎ダート1600m 雨/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（3戦1勝）。14頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に終わった。

5月29日、中1週で迎えた13戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1800m 雨/不良）に出走。13頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に終わった。

7月20日、中6週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた14戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦のウミネコ賞（船橋ダート1500m 雨/不良）に出走。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい7着に終わった。

7月27日、連闘で馬体重を前走から13kg絞って迎えた15戦目は、佐藤裕太騎手を鞍上に迎えて、ビーチサイド特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。13頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。

8月23日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた16戦目は、一般C1三（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤裕太騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく8着に終わった。