エフェクトオン（2016年生、母オヴァンボクイーン）

エフェクトオン（2016年4月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ある結果を引き起こすための効果」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時14歳）と交配したオヴァンボクイーンが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2022年の日経新春杯(ハンデG2)で4着に入った他、2022年の大阪―ハンブルクカップ(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額7,000万円（175万×40口）で一口馬主が募集された。

久保田貴士厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

11月25日、デビュー戦は田辺裕信騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は446kg。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

3歳（2019年）

2月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、4着に終わった。

3月24日、中5週で迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

5月11日、中6週で迎えた4戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝2400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のラヴィアンレーヴを半馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

7月14日、中8週で迎えた5戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの開成山特別（福島芝2600m 小雨/重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛進したが、伸びてきたカイザーヴェッター決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

8月10日、中3週で迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラス（新潟芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（2戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るウェディングベールを別次元の末脚でクビ差だけ差し切って2勝目を手にした。

9月21日、中5週で迎えた7戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの九十九里特別（中山芝2500m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

4歳（2020年）

4月4日、約6か月半の休養明けで迎えた8戦目は、4歳以上2勝クラスの安房特別（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

5月31日、中7週で迎えた9戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの青嵐賞（東京芝2400m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月19日、中6週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの信夫山特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では印象的な伸び脚を見せたが、勝ったヒュミドールにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

9月26日、中9週で迎えた11戦目は、3歳以上2勝クラスの九十九里特別（中山芝2500m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（4戦1勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

11月7日、中5週で迎えた12戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの土湯温泉特別（福島芝2600m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、勝ったウインキートスに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

12月20日、中5週で迎えた13戦目は、3歳以上2勝クラスの尾張特別（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、4着に終わった。

5歳（2021年）

1月9日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上2勝クラス（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（5戦1勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のクロスセルを3/4馬身振り切って久しぶりに白星を挙げた。

3月7日、中7週で迎えた15戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの湾岸ステークス（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

4月18日、中5週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのサンシャインステークス（中山芝2500m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は吉田隼人騎手（2戦1勝）。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

7月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの阿武隈ステークス（福島芝2000m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は田辺裕信騎手（6戦2勝）。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線に入ると、前で粘るエターナルヴィテスを豪脚で3/4馬身差し切って4勝目を奪取した。

9月5日、中7週で迎えた18戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の農林水産省賞典新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。17頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

11月14日、中9週で迎えた19戦目は、亀田温心騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では出色の末脚を披露し、5着に入り込んだ。

6歳（2022年）

1月16日、中8週で迎えた20戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の日経新春杯（中京芝2200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では息の長い末脚を披露し、4着に入り込んだ。

3月26日、中9週で迎えた21戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、G2の日経賞（中山芝2500m 曇/稍重）に出走。15頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではいいところがなく10着に終わった。

4月10日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2600m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は吉田隼人騎手（3戦1勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月13日、約7か月の休養明けで迎えた23戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は菱田裕二騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではいい脚を見せられず15着に終わった。

2022年11月18日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。