ウインジーニアス（2000年生、母サクラギャル）

ウインジーニアス（2000年4月19日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋天才」。毛色は鹿毛。種牡馬のバブルガムフェロー（当時7歳）と交配したサクラギャルが18歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地14戦2勝2着6回。2003年の京都新聞杯(G2)で3着に入った他、2003年のドンカスターステークス(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファ-ムから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、ティーエムインターナショナルによって2,625万円で落札された。

ウインレーシングクラブにて総額3,800万円（9.5万×400口）で一口馬主が募集された。

山内研二厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2003年）

3月2日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1800m 晴/不良）に出走。馬体重は484kg。10頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、伸びてきたピサノボス決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

3月9日、連闘で迎えた2戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったフジノフォアマンに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

3月23日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、3歳新馬（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったシルクインペリアルを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

4月13日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るタヤスイージスを上がり2位の末脚で3/4馬身差し切って未勝利勝ちを決めた。

4月26日、中1週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた5戦目は、3歳500万下のムーニーバレーレーシングクラブ賞（京都芝2400m 外回り曇/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（3戦1勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のチャクラをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

5月10日、中1週で迎えた6戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（4戦2勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露し、3着に入った。

9月21日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から32kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上1000万下のHTB賞（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤田伸二騎手（5戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

10月4日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の道新スポーツ賞（札幌芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で藤田伸二騎手（6戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

11月1日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の高雄特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で藤田伸二騎手（7戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、勝ったアンフィトリオンにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

11月16日、中1週で迎えた10戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのドンカスターステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったアマノブレイブリーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

12月7日、中2週で迎えた11戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2003ゴールデンブーツトロフィー（阪神芝2200m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に敗れた。

12月21日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のクリスマスキャロルハンデキャップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（8戦2勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

4歳（2004年）

3月7日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から6kg戻して迎えた13戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下のサクラスターオーメモリアル（中山芝2500m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。

9月11日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた14戦目は、3歳以上500万下の定山渓特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（9戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったダブルタイトルに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。