ミリオンセンプー（1984年生、母ミネルバダンサー）

ミリオンセンプー（1984年4月15日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のルドウターブル（当時6歳）と交配したミネルバダンサーが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は中脇一幸。戦績は、中央平地25戦8勝2着3回、地方3戦0勝。1990年のマリーンステークス(オープン)に勝利した他、1990年の白樺賞(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

増本豊厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1987年）

3月8日、デビュー戦は猿橋重利騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（阪神芝1600m 曇/不良）に出走。馬体重は456kg。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったハギノウエールズに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

3月22日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で猿橋重利騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

4月5日、中1週で迎えた3戦目は、飯田明弘騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

4月26日、中2週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（京都芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で飯田明弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、勝ったファイトラッキーに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月9日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で飯田明弘騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では天賦の負けん気を発揮してゴールまで勇戦したが、5着に終わった。

4歳（1988年）

9月11日、約16か月半の休み明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた6戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（函館ダート1000m 晴/重）に出走。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮やかな末脚を炸裂させて、最後は2着のインターワカシオに1馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月15日、中4週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた7戦目は、4歳以上400万下の高湯特別（福島ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のミスターアスカに1馬身の差をつけて2勝目を獲得した。

11月6日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた8戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の天王山特別（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はバタバタになってしまい12着に敗れた。

11月19日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では見せ場を作れず13着に終わった。

12月10日、中2週で迎えた10戦目は、加用正騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

12月25日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加用正騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。端をきり、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではにじり寄るように前との差を詰めて、最後は2着のハウアーユーを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

5歳（1989年）

7月9日、約6か月半の休養明けで迎えた12戦目は、5歳以上900万下の飛騨特別（中京芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で加用正騎手（2戦1勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ハナに立ち、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のキーフラワーに1馬身1/4の差をつけて休み明けの一戦をモノにした。

8月5日、中3週で迎えた13戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の五頭連峰特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい6着に敗れた。

9月2日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の三国特別（新潟芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のフレンチラベンダーを3/4馬身振り切って5勝目を獲得した。

10月7日、中4週で迎えた15戦目は、丸山勝秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のイーグルシャトーに1馬身1/4の差をつけて6勝目を手に入れた。

11月19日、中5週で迎えた16戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で丸山勝秀騎手（1戦1勝）。17頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が悪くなり17着に敗れた。

6歳（1990年）

5月5日、約5か月半の休養明けで迎えた17戦目は、シルクロードステークス（京都芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で丸山勝秀騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、速いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい10着に敗れた。

6月3日、中3週で迎えた18戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。18頭立ての16番人気で17番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はバタバタになってしまい18着に終わった。

6月24日、中2週で迎えた19戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、白樺賞（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のアクロスザシーに2馬身半の差をつけて7勝目を手中に収めた。

7月15日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に沈んだ。

8月12日、中3週で迎えた21戦目は、マリーンステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして、最後は2着のコクサイリーベを3/4馬身振り切って8勝目を挙げた。

9月2日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの青函ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて6着に敗れた。

11月3日、中8週で迎えた23戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（3戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

12月2日、中3週で迎えた24戦目は、原田聖二騎手を鞍上に迎えて、シリウスステークス（中京芝1200m 晴/稍重）に出走。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では根気強くタフに走り抜いたが、ホリノウイナーに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

12月16日、中1週で迎えた25戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田面木博公騎手（2戦2勝）。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は失速してしまい13着に終わった。

7歳（1991年）

4月16日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた26戦目は、須田英之騎手を鞍上に迎えて、卯月特別（上山ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。4着に終わった。

5月4日、中2週で迎えた27戦目は、皐月特別（上山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で須田英之騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。3着に終わった。

5月26日、中2週で迎えた28戦目は、松山場外開設記念（上山ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で須田英之騎手（2戦0勝）。8頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。5着に終わった。