コクサイリーベ（1986年生、母マウンテンデユー）

コクサイリーベ（1986年5月14日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は芦毛。種牡馬のダンサーズイメージ（当時21歳）と交配したマウンテンデユーが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）中川牧場。戦績は、中央平地14戦4勝2着1回。1989年の報知杯4歳牝馬特別(牝G2)に勝利した他、1989年の札幌日刊スポーツ杯(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

新関力厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1988年）

9月3日、デビュー戦は的場均騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1000m 曇/重）に出走。馬体重は476kg。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

9月10日、連闘で迎えた2戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳新馬（函館芝1200m 曇/不良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鬼脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のワンモアウイズミーに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月25日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、2歳G3の函館3歳ステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は的場均騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びを欠き7着に終わった。

3歳（1989年）

2月4日、約4か月半の休み明けで迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳400万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で的場均騎手（2戦0勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のリアルサファイヤをクビ差振り切って久方ぶりの一戦を制した。

2月26日、中2週で迎えた5戦目は、郷原洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのクロッカスステークス（中山芝1600m 外回り晴/不良）に出走。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では決め手が足りず9着に敗れた。

3月19日、中2週で迎えた6戦目は、松本達也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るタニノターゲットを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて初の重賞タイトルを手にした。

4月9日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松本達也騎手（1戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。

7月23日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、札幌日刊スポーツ杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は的場均騎手（3戦1勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のヤエノダイヤに1馬身3/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

8月13日、中2週で迎えた9戦目は、マリーンステークス（函館芝1200m 曇/良）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月3日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦でオープンの青函ステークス（函館芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は郷原洋行騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく4着に敗れた。

10月15日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた11戦目は、牝馬限定G3の牝馬東京タイムズ杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は的場均騎手（5戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず12着に敗れた。

4歳（1990年）

6月24日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた12戦目は、安田隆行騎手を鞍上に迎えて、G2のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は勢いを失って13着に敗れた。

8月12日、中6週で迎えた13戦目は、マリーンステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は的場均騎手（6戦2勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したミリオンセンプーを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

9月2日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンの青函ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（7戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい7着に敗れた。