ヤエノダイヤ（1985年生、母シヤークカコガワ）

ヤエノダイヤ（1985年4月2日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のトウシヨウボーイ（当時12歳）と交配したシヤークカコガワが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）鮫川牧場。戦績は、中央平地17戦4勝2着3回。1988年の神戸新聞杯(G2)に勝利した他、1989年の札幌日刊スポーツ杯(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

荻野光男厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1987年）

11月8日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は500kg。18頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のリードトライデントをハナ差振り切って初白星を挙げた。

3歳（1988年）

4月2日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、田島良保騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下のれんげ賞（阪神芝1200m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のホリノスプリンターに1馬身半の差をつけて久々の一戦を物にした。

4月16日、中1週で迎えた3戦目は、3歳G3のクリスタルカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で田島良保騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

5月14日、中3週で迎えた4戦目は、3歳オープンの葵賞（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田島良保騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して6番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

6月5日、中2週で迎えた5戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田島良保騎手（3戦1勝）。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に終わった。

6月26日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた6戦目は、4歳900万下のゆうすげ賞（中京芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で田島良保騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。最後は一杯になって9着に敗れた。

8月6日、中5週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた7戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の津軽海峡特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったラガーキャンベルにねじ伏せられてハナ差の2着に甘んじた。

8月20日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下の七重浜特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は田島良保騎手（5戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のサンジャクソンに1馬身半の差をつけてファンの支持に応えた。

9月25日、中4週で迎えた9戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で田島良保騎手（6戦2勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のコウエイスパートを3/4馬身振り切って重賞ウィナーの称号を掴み取った。

11月6日、中5週で迎えた10戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

4歳（1989年）

1月5日、中8週で迎えた11戦目は、ハンデG3の金杯（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場なく9着に敗れた。

1月20日、中1週で迎えた12戦目は、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、抜け出したバンブトンリッチにクビ差届かず2着に甘んじた。

2月19日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデG2の京都記念（京都芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は村本善之騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

3月19日、中3週で迎えた14戦目は、増井裕騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい6着に終わった。

7月23日、約4か月の休み明けで迎えた15戦目は、札幌日刊スポーツ杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったコクサイリーベに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

8月20日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（3戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

9月17日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた17戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田島良保騎手（7戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。