ロケット（2015年生、母モケット）

ロケット（2015年4月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ロケット(仏)」。毛色は栗毛。種牡馬のディープスカイ（当時10歳）と交配したモケットが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はダーレー・ジャパン・ファーム有限会社。戦績は、中央平地4戦2勝。主な勝ち鞍は2020年の心斎橋ステークス(3勝クラス)。

経歴

デビュー前

石橋守厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

12月10日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に敗れた。

3歳（2018年）

3月4日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のムーンチャイムを半馬身振り切って初白星を挙げた。

3月24日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳500万下の君子蘭賞（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でD.バルジュー騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のセンテリュオを半馬身振り切って勝利をモノにする

8月11日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の三面川特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい10着に敗れた。

4歳（2019年）

6月15日、約10か月半の休養明けで迎えた5戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの小豆島特別（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず4着に敗れた。

7月7日、中2週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの有松特別（中京芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、伸びてきたムーンチャイム決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

10月13日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上2勝クラスの三年坂特別（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

11月3日、中2週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラスの醍醐特別（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（3戦0勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、ドナウデルタに3/4馬身交わされて2着となった。

11月23日、中2週で迎えた9戦目は、W.ビュイック騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（東京芝1400m 雨/不良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のオジョーノキセキに3馬身半の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

5歳（2020年）

2月29日、約3か月半の休み明けで迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上3勝クラスのうずしおステークス（阪神芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（4戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

3月14日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上3勝クラスの心斎橋ステークス（阪神芝1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（5戦0勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のガゼボをクビ差振り切って雨中の激闘を制した。

5月31日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（6戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

7月5日、中4週で迎えた13戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のCBC賞（阪神芝1200m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が衰えて10着に敗れた。

10月4日、約3か月の休み明けで迎えた14戦目は、ポートアイランドステークス（中京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（7戦1勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が衰えて16着に終わった。

10月31日、中3週で迎えた15戦目は、G2の毎日放送賞スワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は減速してしまい15着に終わった。

2021年1月21日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。