バイラリーナ（1997年生、母ダンシングアウンティー）

バイラリーナ（1997年4月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時11歳）と交配したダンシングアウンティーが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はカヤノ牧場。戦績は、中央平地29戦4勝2着3回。2000年のスイートピーステークス(オープン牝)に勝利した他、2000年のターコイズステークス(オープン牝ハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

ユニオンオーナーズクラブにて総額2,310万円（23.1万×100口）で一口馬主が募集された。

後藤由之厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1999年）

12月12日、デビュー戦は小林淳一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は436kg。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

12月26日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林淳一騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、勝ったシャドウリングにねじ伏せられて5馬身差の2着に敗北した。

3歳（2000年）

2月13日、中6週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で小林淳一騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のルクールドラメールに4馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

4月8日、中7週で迎えた4戦目は、牝馬限定4歳500万下のミモザ賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小林淳一騎手（3戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のケイアイリュージンに1馬身半の差をつけて2勝目を手に入れた。

4月30日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で小林淳一騎手（4戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のサマーベイブに1馬身1/4の差をつけて3勝目を手にした。

5月21日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で小林淳一騎手（5戦3勝）。18頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい11着に敗れた。

10月15日、約5か月の休養明けで迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で小林淳一騎手（6戦3勝）。18頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に終わった。

12月3日、中6週で迎えた8戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で小林淳一騎手（7戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたクリスマスツリー決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

12月16日、中1週で迎えた9戦目は、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で小林淳一騎手（8戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4歳（2001年）

6月23日、約6か月半の休み明けで迎えた10戦目は、吾妻小富士オープン（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で小林淳一騎手（9戦3勝）。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい11着に敗れた。

7月8日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で小林淳一騎手（10戦3勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に終わった。

10月13日、約3か月の休養明けで迎えた12戦目は、3歳以上1600万下のアイルランドトロフィー（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で小林淳一騎手（11戦3勝）。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は失速してしまい10着に終わった。

11月4日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で小林淳一騎手（12戦3勝）。14頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、勝ったポンデローザに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

5歳（2002年）

1月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、4歳以上1600万下の初富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で小林淳一騎手（13戦3勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に終わった。

2月17日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は15戦連続で小林淳一騎手（14戦3勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

3月9日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で小林淳一騎手（15戦3勝）。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は勢いを失って8着に終わった。

5月19日、中9週で迎えた17戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスイートクラフティをハナ差振り切って久しぶりに美酒を浴びた。

6月8日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。18頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を披露し、4着に入った。

7月14日、中4週で迎えた19戦目は、NSTオープン（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は小林淳一騎手（16戦3勝）。18頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、4着に入った。

7月28日、中1週で迎えた20戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林淳一騎手（17戦3勝）。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して9番手で通過。直線では見せ場なく10着に敗れた。

6歳（2003年）

2月2日、約6か月半の休養明けで迎えた21戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず14着に終わった。

4月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の卯月ステークス（中山芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は小林淳一騎手（18戦3勝）。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず最後はミヤビリージェントと並んで10着同着となった。

5月10日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の晩春ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林淳一騎手（19戦3勝）。18頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は勢いを失って12着に敗れた。

6月14日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、D.オリヴァー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に敗れた。

7月5日、中2週で迎えた25戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のTUF杯（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ伸び切れず6着に終わった。

7月20日、中1週で迎えた26戦目は、NSTオープン（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

11月2日、約3か月半の休養明けで迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は小林淳一騎手（20戦3勝）。13頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず9着に終わった。

11月9日、連闘で迎えた28戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

11月23日、中1週で迎えた29戦目は、3歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は小林淳一騎手（21戦3勝）。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。