トーセンハミング（1999年生、母ファデッタ）

トーセンハミング（1999年4月8日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時13歳）と交配したファデッタが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地29戦4勝2着5回、地方1戦1勝。主な勝ち鞍は2004年の阿武隈特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、島川隆哉によって1億5,750万円で落札された。

稗田研二厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2002年）

8月11日、デビュー戦は木幡初広騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は472kg。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

8月25日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

9月22日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、抜け出したウエスタンエルを差し切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

4歳（2003年）

3月18日、約6か月の休み明けで迎えた4戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C5（姫路ダート1400m 晴/不良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げを打ち、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のタマモライアンに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

5月31日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg減らして迎えた5戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝2500m 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず8着に敗れた。

7月27日、中7週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた6戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の笹山特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

9月14日、中6週で迎えた7戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、トーコーカントに交わされて4馬身差の2着となった。

9月28日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた8戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

10月26日、中3週で迎えた9戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のツエルククラウンをクビ差振り切って2勝目をつかんだ。

11月16日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、伸びてきたエスユーガーデン決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

12月13日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で村田一誠騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のフューチャギャングをクビ差振り切ってファンの支持に応えた。

12月28日、中1週で迎えた12戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、勝ったグラスアフリートに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

5歳（2004年）

1月17日、中2週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上500万下の筑前特別（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では決め手が足りず8着に敗れた。

5月30日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg絞って迎えた14戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたコウエイプライム決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

6月12日、中1週で迎えた15戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

8月21日、中9週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下の豊前特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

9月5日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下の唐津特別（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

9月25日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安藤勝己騎手（3戦0勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るメイショウエイシを目の覚めるような末脚でクビ差だけ差し切って優勝

10月30日、中4週で迎えた19戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の福島放送賞（福島ダート1700m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

11月13日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の阿武隈特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大西直宏騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のアサクサムスタングをアタマ差振り切って5勝目を獲得した。

12月19日、中4週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（4戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

6歳（2005年）

7月10日、約7か月の休養明けで迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の彦星賞（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は大西直宏騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

7歳（2006年）

7月2日、約12か月の休み明けで迎えた23戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の猪苗代特別（福島ダート1700m 曇/重）に出走。15頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

7月16日、中1週で迎えた24戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の桜島特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

11月12日、約4か月の休み明けで迎えた25戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず10着に終わった。

12月9日、中3週で迎えた26戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず9着に終わった。

8歳（2007年）

3月4日、約3か月の間隔を開けて迎えた27戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の瀬戸特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではいいところがなく10着に終わった。

4月29日、中7週で迎えた28戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず9着に終わった。

11月4日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた29戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のtvk賞（東京ダート1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず13着に終わった。

11月11日、連闘で迎えた30戦目は、高橋智大騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 曇/重）に出走。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では伸びを欠き16着に終わった。