フルデプスリーダー（2017年生、母ファーストチェア）

フルデプスリーダー（2017年1月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「深海などの最深部+リーダー」。毛色は鹿毛。種牡馬のヘニーヒューズ（当時14歳）と交配したファーストチェアが14歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は村田牧場。2022年のエルムステークス(G3)に勝利した他、2022年のマリーンステークス(オープンハンデ)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、村田牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、小田吉男によって1,620万円で落札された。

斎藤誠厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

6月15日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。馬体重は462kg。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

11月17日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のセイユメアカリに4馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

12月8日、中2週で迎えた3戦目は、2歳1勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたヤウガウ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

3歳（2020年）

4月4日、約4か月の休養明けで迎えた4戦目は、3歳1勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、4着に終わった。

4月26日、中2週で迎えた5戦目は、3歳1勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続でM.デムーロ騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のラストマンに2馬身の差をつけて勝利をモノにする

5月17日、中2週で迎えた6戦目は、3歳オープンの青竜ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続でM.デムーロ騎手（4戦2勝）。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

10月17日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 雨/重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月29日、中5週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスのシャングリラ賞（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では矢のような伸びで驀進したが、伸びてきたオーバーディリバー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

12月13日、中1週で迎えた9戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスのチバテレ杯（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4歳（2021年）

1月5日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、逃げるテリオスベルに半馬身届かず2着に敗北した。

2月13日、中5週で迎えた11戦目は、4歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、抜け出したコラルノクターンを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

3月13日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上2勝クラスの鎌ケ谷特別（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

6月13日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの桑園特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のように疾駆したが、ペイシャキュウに交わされて5馬身差の2着に敗北した。

6月20日、連闘で馬体重を前走から10kg絞って迎えた14戦目は、3歳以上2勝クラスの報知杯大雪山特別（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のロッシュローブに2馬身の差をつけて3勝目を手にした。

9月4日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から6kg戻して迎えた15戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの古町ステークス（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

9月26日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの内房ステークス（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は横山武史騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

11月7日、中5週で迎えた17戦目は、3歳以上3勝クラスの錦秋ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のコラルノクターンを3/4馬身振り切って制した。

11月21日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上はM.デムーロ騎手（5戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したヘリオスを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

5歳（2022年）

2月13日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、バレンタインステークス（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は横山武史騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

3月12日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた20戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、ポラリスステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、伸びてきたバティスティーニ決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

4月2日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤新騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、4着に終わった。

5月28日、中7週で迎えた22戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

6月26日、中3週で迎えた23戦目は、大沼ステークス（函館ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は斎藤新騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に敗れた。

7月9日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンのマリーンステークス（函館ダート1700m 小雨/良）に出走。鞍上は横山武史騎手（5戦2勝）。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のウェルドーンをハナ差振り切って雨中の一戦を制した。

8月7日、中3週で迎えた25戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るウェルドーンを豪脚でクビ差だけ差し切って重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

デビュー前

1歳のとき、村田牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、小田吉男によって1,620万円で落札された。

斎藤誠厩舎（JRA）へ入厩。

9月28日、デビュー戦は横山武史騎手を鞍上に据えて、Jpn2の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は497kg。13頭立ての1番ゲートからスタート。競走除外となった。

11月12日、約3か月の休み明けで迎えた26戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では脚が上がってしまい15着に終わった。

6歳（2023年）

4月16日、約5か月の休み明けで迎えた27戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。15頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい13着に終わった。

2023年6月14日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。