アサカアルコオー（1986年生、母ムツミダーバリー）

アサカアルコオー（1986年5月7日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノノアルコ（当時15歳）と交配したムツミダーバリーが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は桜井牧場。戦績は、中央平地14戦3勝2着3回、地方5戦0勝。1989年のクリスタルカップ(G3)で2着に入った他、1989年のヒヤシンスステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高橋英夫厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1988年）

10月9日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1400m 曇/重）に出走。馬体重は498kg。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、勝ったブラックブレットに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

10月22日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、スズポーラにクビ差交わされて2着に甘んじた。

11月6日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして、最後は2着のフローラルドリームに1馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

12月17日、中5週で迎えた4戦目は、3歳400万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい7着に敗れた。

3歳（1989年）

1月20日、中4週で迎えた5戦目は、4歳400万下（中山ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（4戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のトウコウニースに1馬身3/4の差をつけて制した。

2月4日、中1週で迎えた6戦目は、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で岡部幸雄騎手（5戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のヒッテングエイトをクビ差振り切って制した。

2月26日、中2週で迎えた7戦目は、3歳オープンのクロッカスステークス（中山芝1600m 外回り晴/不良）に出走。鞍上は7戦連続で岡部幸雄騎手（6戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい6着に敗れた。

4月15日、中6週で迎えた8戦目は、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は8戦連続で岡部幸雄騎手（7戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したリンカーンシチーを捕まえ切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

9月30日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、オータムスプリントステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で岡部幸雄騎手（8戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず6着に敗れた。

11月5日、中4週で迎えた10戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で岡部幸雄騎手（9戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に敗れた。

12月3日、中3週で迎えた11戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

4歳（1990年）

1月7日、中4週で迎えた12戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（10戦3勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5歳（1991年）

2月10日、約13か月半の休み明けで迎えた13戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、テレビ山梨杯（東京芝1400m 小雨/良）に出走。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

3月3日、中2週で迎えた14戦目は、千葉ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

10月10日、約7か月半の休養明けで迎えた15戦目は、堀田正明騎手を鞍上に迎えて、NTV盃（船橋ダート2000m 曇/不良）に出走。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。8着に終わった。

10月24日、中1週で迎えた16戦目は、オータムカップ（大井ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で堀田正明騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。11着に終わった。

11月13日、中2週で迎えた17戦目は、田部和広騎手を鞍上に迎えて、京葉盃（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。9着に敗れた。

12月6日、中2週で迎えた18戦目は、ロイヤルカップ（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は堀田正明騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。7着に終わった。

12月30日、中2週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた19戦目は、CTC盃（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で堀田正明騎手（3戦0勝）。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。9着に終わった。