リンカーンシチー（1986年生、母コンパルシチー）

リンカーンシチー（1986年4月27日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のカジユン（当時7歳）と交配したコンパルシチーが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）富川田中牧場。戦績は、中央平地7戦3勝2着3回。1989年のクリスタルカップ(G3)に勝利した他、1988年の札幌3歳ステークス(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

見上恒芳厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1988年）

7月9日、デビュー戦は的場均騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌ダート1200m 曇/重）に出走。馬体重は498kg。6頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では卓出した伸び脚を見せたが、ハクヨウワールドに交わされて1馬身3/4差の2着に敗れた。

7月16日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（札幌ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦0勝）。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のセンターグレイバーに約10馬身の大差をつけて初白星を挙げた。

7月31日、中1週で迎えた3戦目は、2歳G3の札幌3歳ステークス（札幌ダート1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で的場均騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、逃げるミヨノゴールドを差し切れず、2馬身半差の2着となった。

3歳（1989年）

2月26日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた4戦目は、田村正光騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのクロッカスステークス（中山芝1600m 外回り晴/不良）に出走。芝レースへの出走は初となった。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、ヒッテングエイトに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

3月25日、中3週で迎えた5戦目は、3歳オープンの菜の花ステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田村正光騎手（1戦0勝）。6頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るタニノカマラードを上がり1位の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて2勝目を手に入れた。

4月15日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田村正光騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のアサカアルコオーに2馬身半の差をつけて重賞ウィナーの称号をゲットした。

5月6日、中2週で迎えた7戦目は、3歳オープンの菖蒲ステークス（東京芝1400m 曇/良）に58kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で田村正光騎手（3戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。