ヤマタケサリー（1987年生、母クインパーソロン）

ヤマタケサリー（1987年3月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラシンゲキ（当時10歳）と交配したクインパーソロンが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）畠山牧場。戦績は、中央平地11戦3勝2着1回。1989年のテレビ東京賞3歳牝馬ステークス(牝G3)に勝利した他、1990年のフラワーカップ(牝G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

畠山重則厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1989年）

7月16日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（新潟芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は440kg。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のクリシュホウをアタマ差振り切って初白星を挙げた。

9月3日、中6週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、2歳G3の新潟3歳ステークス（新潟芝1200m 雨/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。5頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず4着に敗れた。

10月7日、中4週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた3戦目は、牝馬限定3歳400万下のサフラン賞（東京芝1600m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。6頭立ての2番人気で6番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のカシマコマチに2馬身半の差をつけて制した。

11月12日、中4週で迎えた4戦目は、2歳G2の京成杯3歳ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦2勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく4着に敗れた。

12月16日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳G3のテレビ東京賞3歳牝馬ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（4戦2勝）。15頭立ての8番人気で大外15番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のタカラスマイルをアタマ差振り切って初の重賞タイトルを手中に収めた。

3歳（1990年）

3月17日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた6戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、勝ったユキノサンライズに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

4月8日、中2週で迎えた7戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。最後は脚勢が鈍り16着に敗れた。

4月29日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、木藤隆行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい14着に敗れた。

5月19日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳オープンのカーネーションカップ（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で木藤隆行騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

6月3日、中1週で迎えた10戦目は、小迫次男騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に終わった。

7月1日、中3週で迎えた11戦目は、3歳G3のラジオたんぱ賞（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（5戦3勝）。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず6着に終わった。