ミヤマザクラ（2017年生、母ミスパスカリ）

ミヤマザクラ（2017年5月2日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「深山桜(白い花が咲く草花)」。毛色は芦毛。種牡馬のディープインパクト（当時15歳）と交配したミスパスカリが17歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2020年のクイーンカップ(牝G3)に勝利した他、2019年の京都2歳ステークス(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

8月18日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は448kg。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、4着に終わった。

8月31日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のナスノフォルテに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、O.マーフィー騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の京都2歳ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛進したが、勝ったマイラプソディにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

3歳（2020年）

2月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のデイリー杯クイーンカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマジックキャッスルをクビ差振り切って重賞ウィナーの称号を奪取した。

4月12日、中7週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り雨/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。18頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

5月24日、中5週で迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

10月18日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦1勝）。18頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい14着に敗れた。

5歳（2022年）

10月15日、約24か月の休養明けで迎えた8戦目は、岡田祥嗣騎手を鞍上に迎えて、太秦ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい12着に終わった。

6歳（2023年）

3月19日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた9戦目は、名古屋城ステークス（中京ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡田祥嗣騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では見所を作れず15着に終わった。

8月27日、約5か月半の休養明けで迎えた10戦目は、藤田菜七子騎手を鞍上に迎えて、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい12着に終わった。