ヘデントール（2021年生、母コルコバード）

Redentor

2021.04.06

ヘデントール（2021年4月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「救世主(ポルトガル語)。コルコバードの丘のキリスト像より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のルーラーシップ（当時14歳）と交配したコルコバードが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2024年の菊花賞(G1)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

木村哲也厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2023年）

11月18日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったジャスティンミラノに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

3歳（2024年）

1月13日、中7週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るショウナンナツゾラを別次元の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3月9日、中7週で迎えた3戦目は、3歳1勝クラス（中山芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のヤマニンアドホックに3馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

4月27日、中6週で迎えた4戦目は、T.T.オシェア騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。17頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には届かず8着に敗れた。

6月16日、中6週で迎えた5戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの町田特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（3戦2勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のタイセイフェリークに2馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

8月17日、中8週で迎えた6戦目は、3歳以上3勝クラスの日本海ステークス（新潟芝2200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（4戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のナイトインロンドンに3馬身半の差をつけてファンの高評価に応えた。

10月20日、中8週で迎えた7戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったアーバンシックに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。