ミッキーヌチバナ（2018年生、母ヌチバナ）

ミッキーヌチバナ（2018年3月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+母名」。毛色は鹿毛。種牡馬のダノンレジェンド（当時8歳）と交配したヌチバナが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者は追分ファーム。2024年のアンタレスステークス(G3)に勝利した他、2023年のベテルギウスステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高橋亮厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

12月20日、デビュー戦は太宰啓介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は538kg。13頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に終わった。

3歳（2021年）

3月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のトウリュウをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

10月10日、約7か月の休養明けで迎えた3戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（2戦1勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では超凡な末脚を披露し、3着に入った。

10月31日、中2週で迎えた4戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で太宰啓介騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では息長く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のスマートウィザードを半馬身振り切って2勝目を奪取した。

12月11日、中5週で迎えた5戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で太宰啓介騎手（4戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では超凡な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4歳（2022年）

4月2日、約3か月半の休み明けで迎えた6戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で太宰啓介騎手（5戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、5着に終わった。

4月23日、中2週で迎えた7戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したジャスパードリームを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月19日、中7週で迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（6戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

7月3日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラスの西部スポニチ賞（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（7戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月5日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた10戦目は、小沢大仁騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの河北新報杯（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

11月26日、中2週で迎えた11戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のキングズソードに2馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

5歳（2023年）

3月4日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの上総ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したベストリーガードに3/4馬身届かず2着に敗北した。

4月9日、中4週で迎えた13戦目は、4歳以上3勝クラスの梅田ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では出色の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月28日、中6週で迎えた14戦目は、4歳以上3勝クラスの薫風ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

7月8日、中5週で迎えた15戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのマレーシアカップ（中京ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

10月28日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの御陵ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るミラクルティアラを目の覚めるような末脚でアタマ差だけ差し切って4勝目を獲得した。

12月28日、中8週で迎えた17戦目は、ベテルギウスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6歳（2024年）

1月21日、中2週で迎えた18戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、G2の東海ステークス（京都ダート1800m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず7着に敗れた。

4月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた19戦目は、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（8戦2勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のスレイマンをクビ差振り切って初の重賞タイトルを掴み取った。