エーシンカマンダー（2005年生、母エイシンマリアンナ）

エーシンカマンダー（2005年3月16日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋指揮官」。毛色は栗毛。種牡馬のCat Thief（当時9歳）と交配したエイシンマリアンナが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。戦績は、中央平地16戦1勝、地方35戦4勝2着5回。2010年のやよい特別(一般)で2着に入った他、2011年の岩野川特別(一般)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤岡健一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

7月8日、デビュー戦は熊沢重文騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は478kg。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

9月1日、中7週で迎えた2戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝1800m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

9月22日、中2週で迎えた3戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

10月21日、中3週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

11月24日、中4週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（2戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアグネスボンバーに9馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2008年）

1月5日、中5週で迎えた6戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

1月19日、中1週で迎えた7戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の黒竹賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

2月10日、中2週で迎えた8戦目は、3歳500万下のくすのき賞（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

12月6日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

4歳（2009年）

1月4日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（4戦1勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。

1月25日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（5戦1勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

2月28日、中4週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（6戦1勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚がパッとせず14着に終わった。

5月10日、中9週で迎えた13戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず7着に終わった。

6月7日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（7戦1勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり9着に終わった。

12月27日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた15戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。

5歳（2010年）

1月5日、連闘で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（8戦1勝）。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では伸びが鈍く16着に終わった。

2月2日、中3週で迎えた17戦目は、松島慧騎手を鞍上に迎えて、とびうめ特別（荒尾ダート1500m 晴/不良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のペプチドジャスパーをクビ差制して久しぶりに白星を挙げた。

3月2日、中3週で迎えた18戦目は、阿蘇烏帽子岳カップ（荒尾ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で松島慧騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったペプチドジャスパーからアタマ差の2着に甘んじた。

3月17日、中1週で迎えた19戦目は、やよい特別（荒尾ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で松島慧騎手（2戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったシークレットハートから6馬身差の2着に敗北した。

4月3日、中1週で迎えた20戦目は、筒ヶ岳カップ（荒尾ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で松島慧騎手（3戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のペプチドジャスパーに半馬身の差をつけて3勝目を奪取した。

5月21日、中6週で迎えた21戦目は、エメラルドカップ（荒尾ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で松島慧騎手（4戦2勝）。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。最後は、勝ったペプチドジャスパーから6馬身差の2着となった。

6月4日、中1週で迎えた22戦目は、らくのうマザーズ特別（荒尾ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で松島慧騎手（5戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。5着に敗れた。

6月18日、中1週で迎えた23戦目は、KJ3の九州王冠（荒尾ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で松島慧騎手（6戦2勝）。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。8着に敗れた。

9月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた24戦目は、大阿蘇賞（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で松島慧騎手（7戦2勝）。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。8着に終わった。

9月24日、中2週で迎えた25戦目は、阿蘇根子岳カップ（荒尾ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で松島慧騎手（8戦2勝）。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。9着に終わった。

12月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた26戦目は、有明新報カップ（荒尾ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で松島慧騎手（9戦2勝）。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。5着に終わった。

12月31日、中1週で迎えた27戦目は、地方重賞の肥後の国グランプリ（荒尾ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は11戦連続で松島慧騎手（10戦2勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。5着に敗れた。

6歳（2011年）

1月14日、中1週で迎えた28戦目は、荒尾金盃（荒尾ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で松島慧騎手（11戦2勝）。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。3着に入り込んだ。

1月21日、連闘で迎えた29戦目は、岩野川特別（荒尾ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で松島慧騎手（12戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、勝ったテイエムアツヒメから1馬身差の2着に敗北した。

2月3日、中1週で迎えた30戦目は、とびうめ特別（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で松島慧騎手（13戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。4着に敗れた。

2月18日、中1週で迎えた31戦目は、唐人川特別（荒尾ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は15戦連続で松島慧騎手（14戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。4着に敗れた。

3月11日、中2週で迎えた32戦目は、地方重賞の開設83周年記念大阿蘇大賞典（荒尾ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で松島慧騎手（15戦2勝）。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。12着に敗れた。

3月18日、連闘で迎えた33戦目は、吉留孝司騎手を鞍上に迎えて、阿蘇稲星山カップ（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。7頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。最後は、2着のペプチドジャスパーに2馬身の差をつけて4勝目を挙げた。

3月27日、連闘で迎えた34戦目は、杉村一樹騎手を鞍上に迎えて、阿蘇米塚カップ（荒尾ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。4着に敗れた。

4月7日、中1週で迎えた35戦目は、大阿蘇賞（荒尾ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で杉村一樹騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。最後は、2着のモエレマジックマンに1馬身半の差をつけて5勝目を収める

4月15日、連闘で迎えた36戦目は、筒ヶ岳カップ（荒尾ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で杉村一樹騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。3着に終わった。

5月19日、中4週で迎えた37戦目は、阿蘇中岳カップ（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で杉村一樹騎手（3戦1勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。4着に敗れた。

5月27日、連闘で迎えた38戦目は、エメラルドカップ（荒尾ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は松島慧騎手（16戦2勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。3着に終わった。

6月9日、中1週で迎えた39戦目は、らくのうマザーズ特別（荒尾ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は杉村一樹騎手（4戦1勝）。8頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。3着に入り込んだ。

6月17日、連闘で迎えた40戦目は、地方重賞の九州むしゃんよかスプリント（荒尾ダート950m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で杉村一樹騎手（5戦1勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。6着に敗れた。

6月30日、中1週で迎えた41戦目は、九州王冠（荒尾ダート1400m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は吉留孝司騎手（1戦1勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。3着に入り込んだ。

7月8日、連闘で迎えた42戦目は、大阿蘇賞（荒尾ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は松島慧騎手（17戦2勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。5着に敗れた。

7月28日、中2週で迎えた43戦目は、八方ヶ岳カップ（荒尾ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松島慧騎手（18戦2勝）。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。5着に終わった。

8月5日、連闘で迎えた44戦目は、菜切川カップ（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松島慧騎手（19戦2勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。最後は、勝ったテイエムテンガネから3馬身差の2着となった。

8月24日、中2週で迎えた45戦目は、洞が岳カップ（荒尾ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で松島慧騎手（20戦2勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。6着に敗れた。

9月2日、連闘で迎えた46戦目は、増永川カップ（荒尾ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は吉留孝司騎手（2戦1勝）。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。3着に終わった。

9月9日、連闘で迎えた47戦目は、妙見岳カップ（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉留孝司騎手（3戦1勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。3着に終わった。

9月23日、中1週で迎えた48戦目は、五木川カップ（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は杉村一樹騎手（6戦1勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。10着に敗れた。

10月14日、中2週で迎えた49戦目は、かんなづき特別（荒尾ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は松島慧騎手（21戦2勝）。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。7着に終わった。

12月2日、中6週で迎えた50戦目は、馬産地協賛阿蘇烏帽子岳カップ（荒尾ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松島慧騎手（22戦2勝）。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。6着に敗れた。

12月16日、中1週で迎えた51戦目は、田中純騎手を鞍上に迎えて、有明新報カップ（荒尾ダート1500m 曇/良）に出走。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。10着に終わった。