ソールオリエンス（2020年生、母スキア）

ソールオリエンス（2020年4月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「朝日(ラテン語)」。毛色は鹿毛。種牡馬のキタサンブラック（当時8歳）と交配したスキアが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2023年の皐月賞(G1)に勝利した他、2024年の宝塚記念(G1)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

手塚貴久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2022年）

11月13日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は460kg。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のレーベンスティールをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

3歳（2023年）

1月15日、中8週で迎えた2戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の京成杯（中山芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のオメガリッチマンに2馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

4月16日、約3か月の休み明けで迎えた3戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて前にいた16頭をごぼう抜きし、最後は2着のタスティエーラに1馬身1/4の差をつけてクラシックの一冠目を掴み取った。

5月28日、中5週で迎えた4戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山武史騎手（2戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したタスティエーラにクビ差届かず2着に甘んじた。

9月18日、約4か月の休養明けで迎えた5戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山武史騎手（3戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、勝ったレーベンスティールに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

10月22日、中4週で迎えた6戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で横山武史騎手（4戦2勝）。17頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月24日、中8週で迎えた7戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に敗れた。

4歳（2024年）

2月25日、中8週で迎えた8戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、G2の中山記念（中山芝1800m 小雨/稍重）に58kgの斤量を背負って出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では切れ味光る末脚を披露したが、4着に終わった。

3月31日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、G1の大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は横山武史騎手（5戦2勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

6月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、G1の宝塚記念（京都芝2200m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（6戦2勝）。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、勝ったブローザホーンに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

10月27日、約4か月の休み明けで迎えた11戦目は、G1の天皇賞(秋)（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山武史騎手（7戦2勝）。15頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。