ナリタシリカ（2006年生、母オースミリンド）

ナリタシリカ（2006年3月15日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋土に含まれる成分」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のコマンダーインチーフ（当時16歳）と交配したオースミリンドが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は白井牧場。戦績は、中央平地36戦3勝2着3回。2009年のフラワーカップ(牝G3)で4着に入った他、2009年の忘れな草賞(オープン牝)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

14歳のとき、白井牧場から「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場されたが主取りとなった。

宮本博厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

7月27日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は430kg。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に敗れた。

8月24日、中3週で迎えた2戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。

9月15日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、4着に入り込んだ。

10月12日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、伸びてきたアディアフォーン決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

3歳（2009年）

1月24日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入った。

2月7日、中1週で迎えた6戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて、最後は2着のハッピーパレードに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

2月28日、中2週で迎えた7戦目は、3歳500万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に終わった。

3月21日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で川島信二騎手（2戦1勝）。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では稟性の勝負根性でゴールまでタレずに走り切り、4着を確保した。

4月12日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川島信二騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天賦の闘争本能でゴールまで勇戦し、4着を確保した。

6月6日、中7週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で川島信二騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のハギノトラストを半馬身振り切って2勝目をマークした。

6月21日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の三木特別（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で川島信二騎手（5戦2勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく4着に敗れた。

8月23日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上1000万下のルスツ特別（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で川島信二騎手（6戦2勝）。14頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい13着に終わった。

9月20日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の仲秋特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で川島信二騎手（7戦2勝）。13頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり5着に終わった。

10月11日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の久多特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で川島信二騎手（8戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、3着に終わった。

11月1日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り雨/良）に出走。鞍上は10戦連続で川島信二騎手（9戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したラフレッシュブルーにクビ差届かず2着に甘んじた。

11月22日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の宝ケ池特別（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で川島信二騎手（10戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

12月13日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の豊明特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で川島信二騎手（11戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、抜け出したエーシンコンファーを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

4歳（2010年）

1月11日、中3週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の北大路特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で川島信二騎手（12戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月27日、約5か月半の休み明けで迎えた19戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の遊楽部特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

7月10日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下の恵山特別（函館芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

7月25日、中1週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のメイショウサバトを3/4馬身振り切って勝利をモノにする

8月7日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の立待岬特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で上村洋行騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

9月4日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のHBC賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で上村洋行騎手（4戦1勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

12月19日、約3か月半の休養明けで迎えた24戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のクリスマスキャロル賞（阪神芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に終わった。

5歳（2011年）

1月10日、中2週で迎えた25戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の北大路特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（4戦0勝）。13頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり8着に終わった。

1月22日、中1週で迎えた26戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の壇之浦特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

2月13日、中2週で迎えた27戦目は、4歳以上1000万下の木津川特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、5着に終わった。

3月6日、中2週で迎えた28戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では見せ場を作れず13着に敗れた。

5月7日、中8週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた29戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（5戦0勝）。18頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、4着に入った。

6月4日、中3週で迎えた30戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

6月19日、中1週で迎えた31戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の出石特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

12月24日、約6か月半の休養明けで迎えた32戦目は、3歳以上1000万下の摂津特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（2戦0勝）。14頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場なく10着に終わった。

6歳（2012年）

1月9日、中1週で迎えた33戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい9着に終わった。

1月21日、中1週で迎えた34戦目は、4歳以上1000万下の花見小路特別（京都芝1400m 外回り雨/重）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（3戦0勝）。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいいところがなく9着に終わった。

6月10日、約4か月半の休み明けで迎えた35戦目は、3歳以上1000万下の出石特別（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は高倉稜騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚が振るわず12着に終わった。

6月24日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた36戦目は、3歳以上1000万下の皆生特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は国分恭介騎手（1戦0勝）。15頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は勢いを失って14着に終わった。