アディアフォーン（2006年生、母ファレノプシス）

アディアフォーン（2006年4月20日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「聴音に狂いなき（音楽用語）。鞍上の指示どおり実行できるように」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のダンスインザダーク（当時13歳）と交配したファレノプシスが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）ノースヒルズ。戦績は、中央平地31戦3勝2着3回。2008年のファンタジーステークス(牝G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

橋口弘次郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

7月13日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で驀進したが、伸びてきたスズノハミルトン決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

9月20日、中9週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではビュッと切れる脚を見せたが、ピースピースに半馬身交わされて2着に敗北した。

10月12日、中2週で迎えた3戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のナリタシリカをクビ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

11月9日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

11月23日、中1週で迎えた5戦目は、2歳500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るケンブリッジエルを上がり2位タイの末脚で半馬身差し切って圧倒的人気に応えた。

12月14日、中2週で迎えた6戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚勢が衰えて17着に敗れた。

3歳（2009年）

1月18日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り雨/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（3戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

2月7日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

3月15日、中4週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後はバテてしまい14着に終わった。

4月12日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（3戦0勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は減速してしまい13着に終わった。

11月21日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

12月13日、中2週で迎えた12戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の豊明特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

4歳（2010年）

1月5日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（4戦0勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入った。

1月24日、中2週で迎えた14戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の若潮賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず6着に敗れた。

2月14日、中2週で迎えた15戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の宇治川特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、4着に終わった。

3月20日、中4週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の須磨特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず12着に敗れた。

4月17日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下の山陽特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（5戦0勝）。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

5月8日、中2週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（6戦0勝）。13頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

6月6日、中3週で迎えた19戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

7月17日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の対馬特別（小倉芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（7戦0勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

8月8日、中2週で迎えた21戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（8戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

8月28日、中2週で迎えた22戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のタイセイフレイヤをハナ差振り切って久方ぶりに白星を挙げた。

9月11日、中1週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の仲秋特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高倉稜騎手（1戦1勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手に欠いて9着に敗れた。

10月10日、中3週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で高倉稜騎手（2戦1勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

10月30日、中2週で迎えた25戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で高倉稜騎手（3戦1勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したドリームゼロワンに3/4馬身届かず2着となった。

5歳（2011年）

2月6日、約3か月半の休み明けで迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の宇治川特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で高倉稜騎手（4戦1勝）。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手に欠いて9着に敗れた。

3月6日、中3週で迎えた27戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の大濠特別（小倉芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は上村洋行騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず12着に敗れた。

4月16日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた28戦目は、4歳以上1000万下の山陽特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（9戦0勝）。18頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではいいところがなく13着に敗れた。

7月17日、約3か月の休養明けで迎えた29戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の火打山特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に終わった。

8月21日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた30戦目は、3歳以上1000万下の佐世保特別（小倉芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。

9月4日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた31戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の西日本スポーツ杯（小倉芝1200m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（2戦0勝）。18頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず11着に終わった。