フミノシナジー（2004年生、母ベイプリティ）

フミノシナジー（2004年4月17日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名（馬主名より）＋相互作用」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のヴィクトリースピーチ（当時11歳）と交配したベイプリティが12歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は富田恭司。戦績は、中央平地1戦0勝、地方15戦5勝2着2回。主な勝ち鞍は2007年のベストサドル特別。

経歴

デビュー前

熊坂光広厩舎（船橋）へ入厩。

2歳（2006年）

6月19日、デビュー戦は左海誠二騎手を鞍上に据えて、2歳（船橋ダート1000m 晴/不良）に出走。馬体重は445kg。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

9月19日、約3か月の休み明けで迎えた2戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、2歳（船橋ダート1500m 晴/重）に出走。7頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず3着に敗れた。

10月24日、中4週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた3戦目は、2歳（船橋ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は左海誠二騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったベルモントワグナーに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

11月15日、中2週で迎えた4戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、2歳（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

12月7日、中2週で迎えた5戦目は、2歳（船橋ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は左海誠二騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、勝ったアートルマンに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

3歳（2007年）

1月9日、中4週で迎えた6戦目は、内田利雄騎手を鞍上に迎えて、3歳（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

2月6日、中3週で迎えた7戦目は、3歳戦のベストサドル特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は左海誠二騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のアルクールに1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

2月24日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳500万下のきんせんか賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（4戦1勝）。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚を伸ばせず16着に終わった。

4歳（2008年）

1月8日、約10か月半の休養明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた9戦目は、一般C2三アイ（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（5戦1勝）。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では天資の闘争本能でゴールまで力戦し、4着に入り込んだ。

2月5日、中3週で迎えた10戦目は、一般C2三アイ（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で左海誠二騎手（6戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて、最後は2着のトレノラピドに2馬身半の差をつけて2勝目をつかんだ。

3月5日、中3週で迎えた11戦目は、一般C1三アイ（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で左海誠二騎手（7戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るアシゲノキラメキを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

4月1日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定戦のシロチドリ賞（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で左海誠二騎手（8戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のテイエムメガミに4馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

5月23日、中6週で迎えた13戦目は、国府津特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で左海誠二騎手（9戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

6月19日、中3週で迎えた14戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、涼風特別（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月21日、中4週で迎えた15戦目は、海ほたる特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は左海誠二騎手（10戦4勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

8月28日、中4週で迎えた16戦目は、鋸山特別（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（11戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のフォージドフィールに1馬身の差をつけて勝利をモノにする