アートルマン（2004年生、母アートロマン）

アートルマン（2004年4月20日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のメジロライアン（当時17歳）と交配したアートロマンが13歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は渡邉光典。戦績は、地方32戦8勝2着5回。2008年の報知グランプリカップ(S3)で2着に入った他、2007年の東京ダービー(S1)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、渡辺光典から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

原孝明厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2006年）

5月10日、デビュー戦は坂下秀樹騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（札幌(地)ダート1000m 雨/良）に出走。馬体重は494kg。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい7着に終わった。

5月18日、連闘で迎えた2戦目は、2歳戦のルーキーチャレンジ（札幌(地)ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂下秀樹騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

6月6日、中2週で迎えた3戦目は、2歳（札幌(地)ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂下秀樹騎手（2戦0勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のエイダイヒーローに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

6月21日、中1週で迎えた4戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（札幌(地)ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂下秀樹騎手（3戦1勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

8月30日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（旭川ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で坂下秀樹騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。8着に敗れた。

9月13日、中1週で迎えた6戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（旭川ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で坂下秀樹騎手（5戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったウオレスカーリから1馬身半差の2着に敗北した。

10月5日、中2週で迎えた7戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（旭川ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で坂下秀樹騎手（6戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、勝ったエムオークリークからクビ差の2着に甘んじた。

12月7日、中8週で迎えた8戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、2歳（船橋ダート1500m 曇/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鬼脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のフミノシナジーに1馬身半の差をつけて2勝目をゲットした。

3歳（2007年）

1月9日、中4週で迎えた9戦目は、3歳（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るウイングスプレッドを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

2月5日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、3歳戦のブルーバードカップ（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石崎隆之騎手（2戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシーホアンに3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

3月9日、中4週で迎えた11戦目は、3歳戦の内外タイムス盃（船橋ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で石崎隆之騎手（3戦3勝）。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のフジエスギャラントに2馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

3月28日、中2週で迎えた12戦目は、3歳地方重賞の京浜盃（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で石崎隆之騎手（4戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

5月9日、中5週で迎えた13戦目は、3歳S1の羽田盃（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で石崎隆之騎手（5戦4勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

6月6日、中3週で迎えた14戦目は、3歳S1の東京ダービー（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で石崎隆之騎手（6戦4勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。

11月13日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から25kg増やして迎えた15戦目は、ハンデ戦の神楽月特別（船橋ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で石崎隆之騎手（7戦4勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したメイホウホップにクビ差届かず2着に惜敗した。

12月3日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦の除月特別（船橋ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は9戦連続で石崎隆之騎手（8戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヤマトタケルに4馬身の差をつけて6勝目を手にした。

4歳（2008年）

1月10日、中4週で迎えた17戦目は、ハンデ戦の千葉テレビ放送盃（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で石崎隆之騎手（9戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のナイキデラックスに1馬身半の差をつけて7勝目を奪取した。

2月6日、中3週で迎えた18戦目は、S3の報知グランプリカップ（船橋ダート1800m 雪/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は11戦連続で石崎隆之騎手（10戦6勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったブルーローレンスをクビ差捉え切れず2着に甘んじた。

3月4日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦の夢見月特別（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で石崎隆之騎手（11戦6勝）。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサウンドサンデーに7馬身の差をつけて優勝

4月10日、中4週で迎えた20戦目は、’08ブリリアントカップ（大井ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は13戦連続で石崎隆之騎手（12戦7勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、抜け出したチェレブラーレを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

7月10日、約3か月の休養明けで迎えた21戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、’08スターライトカップ（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

12月31日、約6か月の休み明けで迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンのゆりかもめオープン（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5歳（2009年）

2月4日、中4週で迎えた23戦目は、S3の報知グランプリカップ（船橋ダート1800m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で的場文男騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

3月4日、中3週で迎えた24戦目は、S3の東京シティ盃（大井ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で的場文男騎手（3戦0勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

4月23日、中6週で迎えた25戦目は、’09ブリリアントカップ（大井ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で的場文男騎手（4戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月20日、中3週で迎えた26戦目は、S3の川崎マイラーズ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で的場文男騎手（5戦0勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

6月18日、中3週で迎えた27戦目は、ハンデ戦の水無月特別（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で的場文男騎手（6戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

6歳（2010年）

6月23日、約12か月半の休み明けで迎えた28戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、S3のゴールドカップ（浦和ダート1500m 晴/重）に出走。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では脚が残っておらず12着に終わった。

7月6日、中1週で迎えた29戦目は、’10 スパーキングサマーチャレンジ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

8月20日、中5週で迎えた30戦目は、島崎和也騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のくろゆり賞（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に終わった。

9月24日、中4週で迎えた31戦目は、佐藤友則騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のオータムカップ（笠松ダート1900m 曇/重）に出走。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が衰えて10着に終わった。

10月15日、中2週で迎えた32戦目は、絵馬特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤友則騎手（1戦0勝）。7頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを3番手で通過。最後は力尽きて7着に敗れた。