スタニングローズ（2019年生、母ローザブランカ）

スタニングローズ（2019年1月18日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「魅力的な薔薇」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時18歳）と交配したローザブランカが15歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2022年の秋華賞(牝G1)に勝利した他、2022年のオークス（優駿牝馬）(牝G1)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額4,000万円（100万×40口）で一口馬主が募集された。

高野友和厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

6月6日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したブレスレスリーを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月26日、中2週で迎えた2戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のクロニクルノヴァに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

8月29日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず5着に敗れた。

10月9日、中5週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた4戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳G3のサウジアラビアロイヤルカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず3着に敗れた。

11月13日、中4週で迎えた5戦目は、2歳G2のデイリー杯2歳ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。7頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って5着に敗れた。

3歳（2022年）

2月13日、約3か月の休養明けで迎えた6戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスのこぶし賞（阪神芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。6頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るセイウンハーデスを次元の違う末脚でアタマ差だけ差し切って1番人気に応えた。

3月21日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のニシノラブウインクを半馬身振り切って初の重賞タイトルを手中に収めた。

5月22日、中8週で迎えた8戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。17頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、勝ったスターズオンアースにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

9月10日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G3の紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るサウンドビバーチェをクビ差だけ差し切って2つ目の重賞タイトルを手にした。

10月16日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（2戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のナミュールを半馬身振り切って初のG1タイトルを手中に収めた。

11月13日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（阪神芝2200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で坂井瑠星騎手（3戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はバテてしまい14着に敗れた。

4歳（2023年）

2月26日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

5月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 小雨/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（4戦3勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず12着に敗れた。

5歳（2024年）

3月31日、約10か月半の休み明けで迎えた14戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、G1の大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり8着に敗れた。

5月12日、中5週で迎えた15戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では最後まで息が続かず9着に敗れた。

7月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/稍重）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。14頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではいいところがなく6着に終わった。

11月10日、約3か月半の休み明けで迎えた17戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のラヴェルに2馬身の差をつけて中距離女王の座を勝ち取った。