グランドセイリング（2008年生、母シルバーシャワーズ）

グランドセイリング（2008年6月24日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「雄大な航海」。毛色は栗毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時23歳）と交配したシルバーシャワーズが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は八木明広。戦績は、中央平地3戦0勝、地方12戦5勝2着5回。主な勝ち鞍は2012年の能美の里山特別(一般C2一)。

経歴

デビュー前

武市康男厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2011年）

5月8日、デビュー戦は松岡正海騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/良）に出走。馬体重は498kg。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚が振るわず13着に終わった。

7月10日、中8週で迎えた2戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて11着に終わった。

7月30日、中2週で迎えた3戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に終わった。

9月13日、中5週で馬体重を前走から21kg増やして迎えた4戦目は、桑野等騎手を鞍上に迎えて、3歳B5（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ恰好となり、で集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナで最後まで敢闘したが、勝ったトルピドトウショウに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

9月27日、中1週で迎えた5戦目は、3歳戦のGOGOヤブウチおめでた杯（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で桑野等騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切る恰好となり、で集団を先導。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のプリンスを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

10月9日、中1週で迎えた6戦目は、3歳B2（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で桑野等騎手（2戦1勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、トルピドトウショウに半馬身交わされて2着となった。

10月25日、中1週で迎えた7戦目は、3歳戦の珠洲まるかじり・冬特別（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で桑野等騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立つ形となり、で一団を牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、カズノキセキに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

11月8日、中1週で迎えた8戦目は、一般C3五（金沢ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で桑野等騎手（4戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったタカミツグリーンに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

11月22日、中1週で迎えた9戦目は、一般C3五（金沢ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は6戦連続で桑野等騎手（5戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

12月6日、中1週で迎えた10戦目は、一般C3五（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で桑野等騎手（6戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立つ恰好となり、で集団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

12月13日、連闘で迎えた11戦目は、一般C3九（金沢ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で桑野等騎手（7戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシルクマグナムに6馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

12月20日、連闘で迎えた12戦目は、一般C3二（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は9戦連続で桑野等騎手（8戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のラッキーゾーンに4馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

4歳（2012年）

3月18日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、能美の里山特別（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は10戦連続で桑野等騎手（9戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るヤクシンロードを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて4勝目をつかんだ。

3月29日、中1週で迎えた14戦目は、鶴仙渓・川床特別（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は11戦連続で桑野等騎手（10戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったメイショウボルトに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

4月10日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた15戦目は、三番叟特別（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で桑野等騎手（11戦4勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のコスモドリーミンに2馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。