サウンドバリヤー（1992年生、母ミスクレマチス）

サウンドバリヤー（1992年3月7日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサッカーボーイ（当時7歳）と交配したミスクレマチスが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）大塚牧場。戦績は、中央平地35戦4勝。1995年の愛知杯(ハンデG3)に勝利した他、1997年の新潟大賞典(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

小野幸治厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1994年）

12月4日、デビュー戦は内山正博騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は494kg。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

12月17日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内山正博騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

3歳（1995年）

1月14日、中3週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で内山正博騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではいいところがなく11着に終わった。

2月4日、中2週で迎えた4戦目は、河北通騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

2月18日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、4歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河北通騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず5着に敗れた。

3月12日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた6戦目は、4歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河北通騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

3月26日、中1週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（中京ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で河北通騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のアミフジダンディに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4月8日、中1週で迎えた8戦目は、4歳500万下のはなみずき賞（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で河北通騎手（4戦1勝）。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

4月30日、中2週で迎えた9戦目は、4歳500万下のムーニーバレーレーシングクラブ賞（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で河北通騎手（5戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のスターレセプションをクビ差振り切って優勝

5月7日、連闘で迎えた10戦目は、3歳G3の京都4歳特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で河北通騎手（6戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月18日、中5週で迎えた11戦目は、4歳900万下のロイヤル・ホンコン・ジョッキークラブ・トロフィー（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で河北通騎手（7戦2勝）。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に敗れた。

7月9日、中2週で迎えた12戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳900万下のやまゆりステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に終わった。

9月9日、中8週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の野分特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は内山正博騎手（3戦0勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のシロキタゴールドに1馬身半の差をつけて3勝目をつかんだ。

9月30日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、ハンデ戦のムーンライトハンデキャップ（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内山正博騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

10月15日、中1週で迎えた15戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内山正博騎手（5戦1勝）。15頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

11月5日、中2週で迎えた16戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で内山正博騎手（6戦1勝）。18頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。

12月3日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、K.ダーレイ騎手を鞍上に迎えて、’95ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月10日、連闘で迎えた18戦目は、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は河北通騎手（8戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のヤマニンフォックスに1馬身の差をつけて重賞初制覇を遂げる

4歳（1996年）

1月5日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で河北通騎手（9戦3勝）。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

1月21日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で河北通騎手（10戦3勝）。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

2月19日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で河北通騎手（11戦3勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

3月17日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で河北通騎手（12戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

3月31日、中1週で迎えた23戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で河北通騎手（13戦3勝）。12頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

5月11日、中5週で迎えた24戦目は、ハンデG3の京阪杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で河北通騎手（14戦3勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には届かず12着に終わった。

10月19日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、カシオペアステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で河北通騎手（15戦3勝）。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

11月2日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンの大原ステークス（京都芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は9戦連続で河北通騎手（16戦3勝）。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に終わった。

12月8日、中4週で迎えた27戦目は、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は10戦連続で河北通騎手（17戦3勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

5歳（1997年）

1月19日、中5週で迎えた28戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は11戦連続で河北通騎手（18戦3勝）。15頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に終わった。

3月1日、中5週で迎えた29戦目は、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で河北通騎手（19戦3勝）。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

4月5日、中4週で迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪-ハンブルクカップ（阪神芝2500m 雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は13戦連続で河北通騎手（20戦3勝）。15頭立ての12番人気で16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが鈍く14着に終わった。

4月19日、中1週で迎えた31戦目は、ハンデ戦でオープンのオーストラリアトロフィー（京都芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は14戦連続で河北通騎手（21戦3勝）。17頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露し、5着に入り込んだ。

5月11日、中2週で迎えた32戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は15戦連続で河北通騎手（22戦3勝）。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

6歳（1998年）

2月28日、約10か月の休み明けで迎えた33戦目は、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で河北通騎手（23戦3勝）。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では末脚にキレが無く14着に終わった。

3月28日、中3週で迎えた34戦目は、陽春ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で河北通騎手（24戦3勝）。10頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

4月12日、中1週で迎えた35戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪-ハンブルクカップ（阪神芝2500m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は18戦連続で河北通騎手（25戦3勝）。11頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。競走中止となった。