ホワイトピルグリム（2005年生、母オーバルカット）

ホワイトピルグリム（2005年5月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「白い巡礼者。毛色より連想」。毛色は芦毛。種牡馬のクロフネ（当時7歳）と交配したオーバルカットが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は鵜木唯義。戦績は、中央平地36戦5勝2着1回。2009年の金鯱賞(G2)で3着に入った他、2011年の金鯱賞(G2)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、鵜木唯義から「北海道オータムセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。1歳のとき、鵜木牧場から「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

ターファイトクラブにて総額2,000万円（20万×100口）で一口馬主が募集された。

鮫島一歩厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

12月22日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。馬体重は454kg。17頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

3歳（2008年）

1月19日、中3週で迎えた2戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のマルイチポケットに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

2月10日、中2週で迎えた3戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の梅花賞（京都芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。14頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はタレてしまい13着に終わった。

3月22日、中5週で迎えた4戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のあざみ賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入った。

4月12日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下のひめさゆり賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で赤木高太郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のトレノクリスエスをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

5月10日、中3週で迎えた6戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露し、4着に入り込んだ。

7月12日、中8週で迎えた7戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の三田特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

8月2日、中2週で迎えた8戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の高千穂特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のスマートギアを半馬身振り切って3勝目を掴み取った。

9月15日、中5週で迎えた9戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 小雨/良）に出走。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

10月26日、中5週で迎えた10戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。18頭立ての18番人気で16番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを13番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には届かず7着に終わった。

4歳（2009年）

1月18日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り雨/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、4着を確保した。

2月15日、中3週で迎えた12戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたタガノエルシコ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

3月22日、中4週で迎えた13戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の但馬ステークス（阪神芝2000m 雨/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

4月25日、中4週で迎えた14戦目は、4歳以上1600万下のメルボルントロフィー（京都芝2000m 小雨/不良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のエーティーボスを3/4馬身振り切って制した。

5月30日、中4週で迎えた15戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦1勝）。18頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

5歳（2010年）

1月10日、約7か月半の休養明けで迎えた16戦目は、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のオートドラゴンに1馬身半の差をつけて休養明け初戦をモノにした。

2月20日、中5週で迎えた17戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（3戦2勝）。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見所を作れず7着に敗れた。

3月13日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（4戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では脚を伸ばせず14着に敗れた。

5月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた19戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、G2の金鯱賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

7月11日、中5週で迎えた20戦目は、巴賞（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、4着に終わった。

8月1日、中2週で迎えた21戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

8月29日、中3週で迎えた22戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は脚色が鈍り15着に終わった。

6歳（2011年）

1月16日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚が冴えず5着に終わった。

2月13日、中3週で迎えた24戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が鈍り11着に終わった。

3月6日、中2週で迎えた25戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り小雨/良）に出走。15頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

4月9日、中4週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に終わった。

5月8日、中3週で迎えた27戦目は、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（6戦2勝）。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、3着に入った。

5月28日、中2週で迎えた28戦目は、G2の金鯱賞（京都芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を披露し、4着に入り込んだ。

6月26日、中3週で迎えた29戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、夏至ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

7月31日、中4週で迎えた30戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に敗れた。

8月28日、中3週で迎えた31戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で大外11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

7歳（2012年）

10月28日、約14か月の休養明けで迎えた32戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は酒井学騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。最後はタレてしまい18着に終わった。

11月11日、中1週で迎えた33戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 雨/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（2戦0勝）。14頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ伸び切れず9着に終わった。

12月16日、中4週で迎えた34戦目は、ベテルギウスステークス（阪神ダート2000m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず13着に終わった。

8歳（2013年）

1月6日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた35戦目は、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（2戦0勝）。15頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい15着に終わった。

3月3日、中7週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた36戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鋭い脚を使えず14着に終わった。