タガノエルシコ（2005年生、母タガノピアース）

タガノエルシコ（2005年3月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋ポルトガル語のエラシコ（輪ゴム）からの造語」。毛色は栗毛。種牡馬のマヤノトップガン（当時13歳）と交配したタガノピアースが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）新冠タガノファーム。戦績は、中央平地39戦5勝2着3回。2009年の日経新春杯(ハンデG2)で3着に入った他、2012年の朝日チャレンジカップ(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

宮徹厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2008年）

4月13日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は440kg。18頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず7着に敗れた。

5月3日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエーケーサンライズをクビ差振り切って初白星を挙げた。

5月17日、中1週で迎えた3戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に沈んだ。

7月12日、中7週で迎えた4戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のスピットファイアーを3/4馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

8月2日、中2週で迎えた5戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の高千穂特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦1勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

9月14日、中5週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の野分特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（2戦1勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では超凡な末脚を発揮し、3着に入った。

10月5日、中2週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の兵庫特別（阪神芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡康太騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したアグネススターチにクビ差届かず2着に甘んじた。

10月26日、中2週で迎えた8戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の北野特別（京都芝2000m 雨/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したアーネストリーにクビ差届かず2着に甘んじた。

12月20日、中7週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の猪名川特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のノープロブレムに1馬身3/4の差をつけて断トツ人気に応えた。

4歳（2009年）

1月18日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り雨/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は藤岡佑介騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月15日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のホワイトピルグリムをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

4月11日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（4戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず4着に敗れた。

6歳（2011年）

2月27日、約23か月の休み明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた13戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の虹の松原ステークス（小倉芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に終わった。

4月3日、中4週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（5戦2勝）。18頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出したが、5着に終わった。

4月24日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下のウインズ八代開設記念（京都芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（4戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、3着に終わった。

6月18日、中7週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のストークステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（5戦1勝）。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では超凡な末脚を繰り出し、3着に入った。

7月16日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の大文字ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（6戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月19日、中8週で迎えた18戦目は、3歳以上1600万下の西宮ステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい4着に敗れた。

10月8日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上1600万下の大原ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（7戦1勝）。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

10月29日、中2週で迎えた20戦目は、I.メンディザバル騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の八坂ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に敗れた。

12月18日、中6週で迎えた21戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の逆瀬川ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では速い脚を使えず4着に敗れた。

7歳（2012年）

1月8日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

2月12日、中4週で迎えた23戦目は、4歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（6戦2勝）。15頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を発揮し、3着に入った。

3月3日、中2週で迎えた24戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のタツミリュウを3/4馬身振り切って久方ぶりに白星を挙げた。

4月1日、中3週で迎えた25戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に終わった。

5月12日、中5週で迎えた26戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、3着に入った。

6月23日、中5週で迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンの米子ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。18頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり12着に終わった。

8月26日、中8週で迎えた28戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、小倉日経オープン（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したダローネガにクビ差届かず2着となった。

10月1日、中4週で迎えた29戦目は、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で高田潤騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

10月28日、中3週で迎えた30戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で高田潤騎手（2戦0勝）。18頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

12月8日、中5週で迎えた31戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の朝日チャレンジカップ（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

8歳（2013年）

1月5日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた32戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず9着に終わった。

3月3日、中7週で迎えた33戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（7戦2勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、3着に入った。

3月31日、中3週で迎えた34戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（8戦1勝）。14頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では見所を作れず13着に終わった。

5月11日、中5週で迎えた35戦目は、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り雨/重）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず9着に終わった。

6月16日、中4週で迎えた36戦目は、米子ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（9戦1勝）。18頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に敗れた。

7月7日、中2週で迎えた37戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

8月4日、中3週で迎えた38戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（10戦1勝）。15頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず7着に終わった。

8月25日、中2週で迎えた39戦目は、小倉日経オープン（小倉芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（11戦1勝）。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びを欠き7着に終わった。