パーカッショニスト（2007年生、母マクリス）

パーカッショニスト（2007年3月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「パーカッション（打楽器）の演奏家」。毛色は栗毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時9歳）と交配したマクリスが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地3戦0勝2着1回、地方11戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は2011年のクラシックジュニアカップ(一般C1 C2)。

経歴

デビュー前

6歳のとき、社台ブラッドメアから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場されたが主取りとなった。9歳のとき、社台ブラッドメアから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、クールエッジによって140.4万円で落札された。

柳沢好美厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2009年）

6月18日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は426kg。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったシシノテイオーに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

8月6日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1200m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

8月26日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田稔騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るエイティスパシーバを別次元の末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月16日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳（船橋ダート1500m 曇/重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るアヴァンタージュを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて2勝目を掴み取った。

12月7日、中2週で迎えた5戦目は、2歳（船橋ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったインセンティブに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

3歳（2010年）

1月23日、中6週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳500万下の菜の花賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

2月28日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳500万下（中山芝1600m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したアンシェルブルーにクビ差届かず2着に惜敗した。

3月27日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳500万下のミモザ賞（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手（4戦1勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

4歳（2011年）

5月3日、約13か月半の休み明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた9戦目は、豊四季特別（船橋ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で戸崎圭太騎手（5戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るヘリオスを上がり3位の末脚で3/4馬身差し切って久しぶりの実戦を制した。

5月19日、中1週で迎えた10戦目は、クラシックジュニアカップ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で戸崎圭太騎手（6戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のブライトネスに1馬身半の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

6月21日、中4週で迎えた11戦目は、ファンシーステッキ特別（船橋ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で戸崎圭太騎手（7戦3勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

5歳（2012年）

6月18日、約12か月の休み明けで迎えた12戦目は、江川伸幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦のコアジサシ賞（船橋ダート1200m 晴/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

7月3日、中1週で迎えた13戦目は、一般C1四五（川崎ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で江川伸幸騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

7月19日、中1週で迎えた14戦目は、高広・由実結婚記念（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で江川伸幸騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。