テイエムメガトン（1994年生、母ベツプイチバン）

テイエムメガトン（1994年5月8日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のスキャン（当時6歳）と交配したベツプイチバンが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）小島牧場。戦績は、中央平地14戦3勝2着2回、地方8戦2勝2着2回。1997年のダービーグランプリ(G1)に勝利した他、1998年の川崎記念(G1)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

鹿戸明厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1997年）

1月5日、デビュー戦は芹沢純一騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は472kg。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

1月19日、中1週で迎えた2戦目は、菊地昇吾騎手を鞍上に迎えて、4歳新馬（京都ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のワカサバロンに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

2月9日、中2週で迎えた3戦目は、4歳500万下のつばき賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で菊地昇吾騎手（1戦1勝）。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は勢いを失って10着に終わった。

3月1日、中2週で迎えた4戦目は、4歳500万下（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で菊地昇吾騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず4着に敗れた。

3月16日、中1週で迎えた5戦目は、4歳500万下（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で菊地昇吾騎手（3戦1勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月29日、中1週で迎えた6戦目は、4歳500万下（阪神ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で菊地昇吾騎手（4戦1勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

4月12日、中1週で迎えた7戦目は、4歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で菊地昇吾騎手（5戦1勝）。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で猛進したが、勝ったケイズドリームにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

4月26日、中1週で迎えた8戦目は、4歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で菊地昇吾騎手（6戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではシャープな伸びを見せたが、勝ったジョーヴにねじ伏せられてハナ差の2着に甘んじた。

5月11日、中1週で迎えた9戦目は、4歳500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で菊地昇吾騎手（7戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のランアウェイを半馬身振り切って2勝目をマークした。

6月15日、中4週で迎えた10戦目は、4歳以上1600万下の大沼ステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で菊地昇吾騎手（8戦2勝）。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のグリーンスワードに7馬身の差をつけて3勝目を手にした。

6月29日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は10戦連続で菊地昇吾騎手（9戦3勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く14着に敗れた。

7月24日、中3週で迎えた12戦目は、3歳G3のグランシャリオカップ（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で菊地昇吾騎手（10戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のマコトムテキに3馬身の差をつけて重賞ウィナーの称号を掴み取った。

9月13日、中6週で迎えた13戦目は、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で菊地昇吾騎手（11戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

10月4日、中2週で迎えた14戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は13戦連続で菊地昇吾騎手（12戦4勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では息の長い末脚を披露したが、5着に終わった。

11月3日、中3週で迎えた15戦目は、3歳G1のダービーグランプリ（盛岡ダート2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は14戦連続で菊地昇吾騎手（13戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のフドオーに3馬身の差をつけてG1初挑戦初制覇を成し遂げた。

11月20日、中1週で迎えた16戦目は、3歳G2のスーパーダートダービー（大井ダート2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は15戦連続で菊地昇吾騎手（14戦5勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。6着に敗れた。

12月28日、中4週で迎えた17戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G1の東京大賞典（大井ダート2800m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。9着に敗れた。

4歳（1998年）

1月28日、中3週で迎えた18戦目は、G1の川崎記念（川崎ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、アブクマポーロに交わされて3馬身差の2着となった。

3月4日、中4週で迎えた19戦目は、G3の名古屋大賞典（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。3着に終わった。

3月18日、中1週で迎えた20戦目は、G2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では上々の伸びを見せたが、アブクマポーロに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

4月29日、中5週で迎えた21戦目は、G2のオグリキャップ記念（笠松ダート2500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず4着に敗れた。

6歳（2000年）

6月18日、約26か月の休養明けで迎えた22戦目は、小島貞博騎手を鞍上に迎えて、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 曇/重）に59kgの斤量を背負って出走。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず16着に終わった。