ジョーヴ（1994年生、母Stop the Rest）

ジョーヴ（1994年4月6日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。毛色は芦毛。種牡馬のNorthern Jove（当時26歳）と交配したStop the Restが9歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地26戦6勝2着2回。1999年のKBC杯(オープンハンデ)に勝利した他、1999年のギャラクシーステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

音無秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1997年）

2月23日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は442kg。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

3月15日、中2週で迎えた2戦目は、4歳新馬（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月29日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るアイリッシュパークを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

4月6日、連闘で迎えた4戦目は、4歳500万下の君子蘭賞（阪神芝1600m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

4月26日、中2週で迎えた5戦目は、4歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松永幹夫騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のテイエムメガトンをハナ差振り切って勝利を手に入れた。

5月18日、中2週で迎えた6戦目は、4歳900万下の白藤ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で松永幹夫騎手（5戦2勝）。15頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には届かず10着に終わった。

6月1日、中1週で迎えた7戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの白百合ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が悪くなり10着に終わった。

6月29日、中3週で迎えた8戦目は、小池隆生騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳900万下のやまゆりステークス（阪神芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。13頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり13着に終わった。

7月20日、中2週で迎えた9戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の天草特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

8月3日、中1週で迎えた10戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の平尾台特別（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。13頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ハイペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では生来の負けん気を発揮してどうにかこうにかゴールまで走り切り、4着を確保した。

4歳（1998年）

4月18日、約8か月半の休み明けで迎えた11戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は河内洋騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が衰えて13着に敗れた。

5月10日、中2週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい10着に敗れた。

8月16日、約3か月半の休み明けで迎えた13戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（3戦0勝）。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。

8月30日、中1週で迎えた14戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で驀進したが、伸びてきたリキアイタイヨー決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

9月13日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るダンツモーストを異次元の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

10月4日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

10月18日、中1週で迎えた17戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の愛宕特別（京都ダート1800m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に沈んだ。

10月31日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり11着に敗れた。

11月28日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の花背特別（京都ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったサンガリバーにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

12月13日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上900万下の高砂特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（5戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではいいところがなく5着に敗れた。

5歳（1999年）

1月16日、中4週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下の八坂特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（6戦1勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

1月30日、中1週で迎えた22戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（4戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のアイングルームをクビ差振り切って4勝目を奪取した。

3月6日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の吹田特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では不撓の闘志で渋太く粘り続けて、最後は2着のマチカネスサノオに1馬身の差をつけて5勝目をマークした。

6月26日、約3か月半の休養明けで迎えた24戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下のTUF杯（福島ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が悪くなり8着に敗れた。

8月22日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのKBC杯（小倉ダート1700m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。9頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のマルカバリーをクビ差振り切って制した。

10月2日、中5週で迎えた26戦目は、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（6戦2勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。