ウィーンソナタ（2017年生、母スイートフィズ）

ウィーンソナタ（2017年3月4日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「オーストリアの地名+器楽曲の一つ」。毛色は青鹿毛。種牡馬のエスケンデレヤ（当時10歳）と交配したスイートフィズが14歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はシンボリ牧場。主な勝ち鞍は2019年の2歳新馬。

経歴

デビュー前

1歳のとき、シンボリ牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって540万円で落札された。2歳のとき、日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、星野隆男によって1,134万円で落札された。

伊藤圭三厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

9月14日、デビュー戦は田辺裕信騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は490kg。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、激烈なハイペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のスターファイターに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

10月10日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定2歳Jpn3のエーデルワイス賞（門別ダート1200m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始14番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり12着に敗れた。

12月22日、中9週で迎えた3戦目は、2歳1勝クラス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が鈍り15着に敗れた。

3歳（2020年）

1月13日、中2週で迎えた4戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフェアリーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。最後はバテてしまい15着に終わった。

3月7日、中7週で迎えた5戦目は、小林凌大騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中山ダート1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち味のガッツで最後まで崩れずに走り抜いたが、ヴァンドゥメールに交わされて3馬身半差の2着となった。

4月11日、中4週で迎えた6戦目は、木幡育也騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は一杯になって15着に敗れた。

5月24日、中5週で迎えた7戦目は、3歳1勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡育也騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で16番ゲートからスタート。先手を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず7着に終わった。

7月11日、中6週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で木幡育也騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、セクシーフェイスに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

7月26日、中1週で迎えた9戦目は、山田敬士騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（札幌ダート1700m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

8月9日、中1週で迎えた10戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。先手を奪い、遅いペースで一団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず14着に敗れた。

10月10日、中8週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 雨/不良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は小林凌大騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい11着に敗れた。

11月15日、中4週で迎えた12戦目は、3歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小林凌大騎手（2戦0勝）。15頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり14着に終わった。

2020年11月18日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

4歳（2021年）

4月23日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、卯の花月特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではいいところがなく14着に終わった。

5月14日、中2週で迎えた14戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、緑風特別（浦和ダート800m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では決め手が足りず9着に終わった。

5月26日、中1週で迎えた15戦目は、池谷匠翔騎手を鞍上に迎えて、草笛特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は失速してしまい12着に終わった。

6月17日、中2週で迎えた16戦目は、鳴神月特別（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で池谷匠翔騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では全く伸びず最後はドンゲイボルグと並んで9着同着となった。

7月6日、中2週で迎えた17戦目は、七夜月特別（川崎ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で池谷匠翔騎手（2戦0勝）。14頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では見所を作れず12着に終わった。

7月31日、中3週で迎えた18戦目は、涼風特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で池谷匠翔騎手（3戦0勝）。12頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。

8月29日、中3週で迎えた19戦目は、古岡勇樹騎手を鞍上に迎えて、村雨特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず11着に終わった。

11月4日、中9週で迎えた20戦目は、中村尚平騎手を鞍上に迎えて、ホフマン・ハウス・フィズ賞（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く12着に終わった。

11月18日、中1週で迎えた21戦目は、松崎正泰騎手を鞍上に迎えて、神楽月賞（大井ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く15着に終わった。

12月7日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、カノープス賞（大井ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は中村尚平騎手（1戦0勝）。15頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず13着に終わった。