ロングタイリン（1988年生、母トーエイローズ）

ロングタイリン（1988年3月30日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のワツスルタツチ（当時5歳）と交配したトーエイローズが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）小島牧場。戦績は、中央平地34戦3勝2着5回。主な勝ち鞍は1992年の竜飛崎特別(500万下)。

経歴

デビュー前

小野幸治厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1991年）

3月10日、デビュー戦は河北通騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（中京ダート1000m 晴/稍重）に50kgの軽斤量で出走。馬体重は460kg。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず10着に終わった。

3月17日、連闘で迎えた2戦目は、4歳新馬（中京ダート1700m 晴/重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で河北通騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

3月31日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1800m 曇/不良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で河北通騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に終わった。

4月13日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1400m 雨/稍重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で河北通騎手（3戦0勝）。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

5月11日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で河北通騎手（4戦0勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、グッドオープンに3/4馬身交わされて2着となった。

5月26日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で河北通騎手（5戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6月9日、中1週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（京都ダート1400m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で河北通騎手（6戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のインターフィールドに3馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

6月22日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳500万下（中京ダート1700m 雨/不良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で河北通騎手（7戦1勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

6月30日、連闘で迎えた9戦目は、牝馬限定4歳500万下のすいれん賞（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は9戦連続で河北通騎手（8戦1勝）。10頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

8月3日、中4週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は10戦連続で河北通騎手（9戦1勝）。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり4着に終わった。

8月18日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で河北通騎手（10戦1勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では目立つような脚を使えず4着に敗れた。

8月31日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（函館芝1000m 曇/不良）に出走。鞍上は12戦連続で河北通騎手（11戦1勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず4着に敗れた。

9月22日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は13戦連続で河北通騎手（12戦1勝）。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

4歳（1992年）

2月22日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は14戦連続で河北通騎手（13戦1勝）。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では最後まで息が続かず11着に終わった。

3月7日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は15戦連続で河北通騎手（14戦1勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

3月21日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/不良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は16戦連続で河北通騎手（15戦1勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に敗れた。

4月26日、中4週で迎えた17戦目は、内山正博騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず5着に終わった。

5月9日、中1週で迎えた18戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（京都芝1800m 外回り曇/重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は河北通騎手（16戦1勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

5月24日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で河北通騎手（17戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったツキノエンゼルにねじ伏せられて3馬身半差の2着に敗北した。

6月7日、中1週で迎えた20戦目は、5歳以上500万下（阪神芝2000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で河北通騎手（18戦1勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では総身の力で末脚を持続させて、最後は2着のインターダイレクトをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

6月21日、中1週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下の三河特別（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で河北通騎手（19戦2勝）。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に終わった。

7月4日、中1週で迎えた22戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の浜名湖特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で河北通騎手（20戦2勝）。8頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着を確保した。

8月8日、中4週で迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の江差特別（函館芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で河北通騎手（21戦2勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったスペースクリスに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

8月23日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、4歳以上500万下の立待岬特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で河北通騎手（22戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず5着に沈んだ。

9月6日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上500万下の竜飛崎特別（函館芝2000m 小雨/不良）に出走。鞍上は8戦連続で河北通騎手（23戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて、最後は2着のハイシーズンを3/4馬身振り切って3勝目を手にした。

9月27日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の大沼ステークス（函館芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は9戦連続で河北通騎手（24戦3勝）。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、リュウホウに交わされて3馬身差の2着となった。

10月18日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた27戦目は、4歳以上900万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で河北通騎手（25戦3勝）。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

11月14日、中3週で迎えた28戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で河北通騎手（26戦3勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

11月28日、中1週で迎えた29戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で河北通騎手（27戦3勝）。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい7着に敗れた。

12月20日、中2週で迎えた30戦目は、4歳以上900万下（阪神芝1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で河北通騎手（28戦3勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見所を作れず5着に敗れた。

5歳（1993年）

1月10日、中2週で迎えた31戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は14戦連続で河北通騎手（29戦3勝）。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

1月30日、中2週で迎えた32戦目は、5歳以上900万下の和布刈特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は内山正博騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、抜け出したネーハイエンペラーを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

2月28日、中3週で迎えた33戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の柳川特別（小倉芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で内山正博騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい11着に敗れた。

4月18日、中6週で迎えた34戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の明石特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は河北通騎手（30戦3勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい6着に敗れた。