キクノステラ（2012年生、母キクノハヤブサ）

キクノステラ（2012年4月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋一番星」。毛色は鹿毛。種牡馬のエンパイアメーカー（当時12歳）と交配したキクノハヤブサが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は松田憲一。2018年の兵庫ゴールドトロフィー(ハンデJpn3)で3着に入った他、2019年の東海桜花賞(地方重賞)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

吉田直弘厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2015年）

2月28日、デビュー戦は小牧太騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。馬体重は500kg。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出し、4着を確保した。

5月9日、中9週で迎えた2戦目は、畑端省吾騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、極端なスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、マヤノパーチェムにクビ差交わされて2着に惜敗した。

5月24日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で畑端省吾騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

6月14日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、5着に終わった。

8月2日、中6週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は畑端省吾騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず4着に敗れた。

8月15日、中1週で迎えた6戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

8月29日、中1週で迎えた7戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

4歳（2016年）

4月21日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2二（園田ダート1400m 雨/重）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のクリノエベレストに3馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

5月5日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木村健騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアルボルデヴィダに6馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

5月18日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上C1二（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で木村健騎手（2戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスーパーレインボーに7馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

6月18日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は小牧太騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

5歳（2017年）

4月16日、約10か月の休み明けで迎えた12戦目は、佐藤友則騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く13着に終わった。

5月13日、中3週で迎えた13戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はガス欠状態になり16着に終わった。

6月14日、中4週で迎えた14戦目は、4歳以上B2（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は木村健騎手（3戦3勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアグネスルコリエに7馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

6歳（2018年）

5月3日、約11か月の休養明けで馬体重を前走から31kg増やして迎えた15戦目は、板野央騎手を鞍上に迎えて、あやめ賞（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマーティンクリベーに6馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

5月25日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上B2二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で板野央騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のマイネルエーポスに5馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

6月7日、中1週で迎えた17戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、4歳以上B2（園田ダート1400m 晴/重）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のラインジェットに6馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

7月4日、中3週で迎えた18戦目は、太子ひまわり特別（園田ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアダチヤマに約10馬身の大差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

7月27日、中2週で迎えた19戦目は、ひょうご五国「丹波の国」特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中学騎手（2戦2勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のワイドヴィンチェレに5馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

8月31日、中4週で迎えた20戦目は、報知澪標特別（園田ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で田中学騎手（3戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るスマイルプロバイドを驚異的な末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて圧巻の7連勝を決めた。

9月21日、中2週で迎えた21戦目は、地方重賞の園田チャレンジカップ（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で田中学騎手（4戦4勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、センペンバンカにハナ差交わされて2着に甘んじた。

11月1日、中5週で迎えた22戦目は、天空の城竹田城跡特別（園田ダート1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で田中学騎手（5戦4勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトウケイアローに約11馬身の大差をつけて勝利数を11に伸ばす

12月7日、中4週で迎えた23戦目は、地方重賞のマイル争覇（名古屋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で田中学騎手（6戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

12月27日、中2週で迎えた24戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデJpn3の兵庫ゴールドトロフィー（園田ダート1400m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、3着に終わった。

7歳（2019年）

2月14日、中6週で迎えた25戦目は、地方重賞の園田ウインターカップ（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、勝ったナチュラリーに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

3月21日、中4週で迎えた26戦目は、Jpn3の黒船賞（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部誠騎手（2戦0勝）。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に終わった。

4月11日、中2週で迎えた27戦目は、地方重賞の東海桜花賞（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で岡部誠騎手（3戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のスムーズジャズに1馬身の差をつけて勝利数を12に伸ばす

5月1日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデJpn3のかきつばた記念（名古屋ダート1400m 雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で岡部誠騎手（4戦1勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では速い脚を使えず5着に終わった。

6月19日、中6週で迎えた29戦目は、佐用もち大豆GI登録記念（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は田中学騎手（7戦5勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

7月18日、中3週で迎えた30戦目は、地方重賞のサマーカップ（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は岡部誠騎手（5戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月16日、中3週で迎えた31戦目は、永森大智騎手を鞍上に迎えて、ハンデ地方重賞の摂津盃（園田ダート1700m 晴/重）に出走。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

8歳（2020年）

4月29日、約8か月半の休養明けで迎えた32戦目は、大山真吾騎手を鞍上に迎えて、若草特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

5月5日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた33戦目は、田野豊三騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の兵庫大賞典（園田ダート1870m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。競走中止となった。

7月31日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から7kg戻して迎えた34戦目は、田村直也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上A1 A2（園田ダート1400m 雨/不良）に出走。6頭立ての2番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、コウエイアンカに3/4馬身交わされて2着に敗れた。

8月21日、中2週で迎えた35戦目は、3歳以上A1 A2（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田村直也騎手（1戦0勝）。6頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したガレットショコラに半馬身届かず2着となった。

10歳（2022年）

5月13日、約21か月の休み明けで馬体重を前走から24kg減らして迎えた36戦目は、ツツジ賞（園田ダート1230m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で田村直也騎手（2戦0勝）。7頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。