ブランクヴァース（2009年生、母クイーンソネット）

ブランクヴァース（2009年3月30日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「無韻詩」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のネオユニヴァース（当時9歳）と交配したクイーンソネットが18歳のときに産んだ11番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地21戦3勝2着8回、地方18戦1勝。2015年の高知県知事賞(地方重賞)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額5,000万円（125万×40口）で一口馬主が募集された。

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

12月25日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は498kg。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、ショウナンタケルに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

3歳（2012年）

3月25日、約3か月の休養明けで迎えた2戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたカレンレッドロック決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

4月14日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神芝2200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったテイエムオペラドンにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

5月5日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のサチノコイノボリに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

4歳（2013年）

1月13日、約8か月半の休み明けで迎えた5戦目は、4歳以上500万下（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、抜け出したアドマイヤフライトを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

2月2日、中2週で迎えた6戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝2200m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したマイネルアイザックにクビ差届かず2着に甘んじた。

3月10日、中4週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下の熊野特別（中京芝2200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、勝ったトウシンヤマトにねじ伏せられてアタマ差の2着に甘んじた。

3月23日、中1週で迎えた8戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神芝2200m 晴/良）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したゴットマスタングを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

4月21日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、3着に終わった。

5月26日、中4週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は垂れてしまい15着に敗れた。

10月20日、約5か月の休養明けで迎えた11戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のコーラルタワーをクビ差振り切って休養明け初戦を物にした。

11月9日、中2週で迎えた12戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の南武特別（東京芝2400m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したプロモントーリオに3/4馬身届かず2着に敗北した。

12月15日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、3歳以上1000万下のチバテレ杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず8着に敗れた。

5歳（2014年）

3月15日、約3か月の休み明けで迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の館山特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず5着に敗れた。

4月20日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の鹿野山特別（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦0勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず8着に敗れた。

6月22日、中8週で迎えた16戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の芦ノ湖特別（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に敗れた。

7月20日、中3週で迎えた17戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のシンガポールターフクラブ賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず13着に終わった。

12月21日、約5か月の休養明けで迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の名古屋日刊スポーツ杯（中京芝2200m 晴/重）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦1勝）。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず4着に終わった。

6歳（2015年）

2月7日、中6週で迎えた19戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の箱根特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず15着に終わった。

3月28日、中6週で迎えた20戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の名鉄杯（中京芝2200m 晴/良）に出走。11頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のアウォーディーをアタマ差振り切って久しぶりに勝利を挙げた。

5月9日、中5週で迎えた21戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の緑風ステークス（東京芝2400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい18着に終わった。

8月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた22戦目は、吉本隆記騎手を鞍上に迎えて、木下智史特別（高知ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

8月9日、連闘で迎えた23戦目は、かんざし特別（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉本隆記騎手（1戦0勝）。6頭立ての2番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい4着に敗れた。

8月30日、中2週で迎えた24戦目は、初秋特別（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で吉本隆記騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に終わった。

9月13日、中1週で迎えた25戦目は、西森将司騎手を鞍上に迎えて、一般A2（高知ダート1400m 晴/良）に出走。7頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず4着に終わった。

10月11日、中3週で迎えた26戦目は、春野町菊の森特別（高知ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西森将司騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に終わった。

11月8日、中3週で迎えた27戦目は、立冬特別（高知ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で西森将司騎手（2戦0勝）。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず4着に終わった。

12月6日、中3週で迎えた28戦目は、一般A2（高知ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で西森将司騎手（3戦0勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

12月31日、中3週で迎えた29戦目は、地方重賞の高知県知事賞（高知ダート2400m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で西森将司騎手（4戦0勝）。11頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のリワードレブロンに1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

7歳（2016年）

2月11日、中5週で迎えた30戦目は、Jpn3の佐賀記念（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で西森将司騎手（5戦1勝）。11頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず10着に終わった。

3月9日、中3週で迎えた31戦目は、畑中信司騎手を鞍上に迎えて、Jpn2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 雨/不良）に出走。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に終わった。

5月5日、中7週で迎えた32戦目は、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は西森将司騎手（6戦1勝）。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり9着に終わった。

8月16日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた33戦目は、Jpn3のクラスターカップ（盛岡ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で西森将司騎手（7戦1勝）。14頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず13着に終わった。

9月6日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた34戦目は、地方重賞のイヌワシ賞（金沢ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で西森将司騎手（8戦1勝）。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では決め手が足りず6着に終わった。

9月28日、中2週で迎えた35戦目は、張田昂騎手を鞍上に迎えて、Jpn2の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 曇/重）に出走。13頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では決め手が足りず12着に終わった。

11月3日、中4週で迎えた36戦目は、Jpn1のJBCクラシック（川崎ダート2100m 晴/重）に出走。鞍上は西森将司騎手（9戦1勝）。14頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず12着に終わった。

12月31日、中7週で迎えた37戦目は、地方重賞の高知県知事賞（高知ダート2400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で西森将司騎手（10戦1勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず11着に終わった。

8歳（2017年）

1月29日、中3週で迎えた38戦目は、一般A2（高知ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で西森将司騎手（11戦1勝）。7頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

2月26日、中3週で迎えた39戦目は、一般A3（高知ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で西森将司騎手（12戦1勝）。8頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず8着に終わった。