ゼンノタヂカラオ（2013年生、母ダイヤモンドビコー）

ゼンノタヂカラオ（2013年1月6日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名＋日本神話の神より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時12歳）と交配したダイヤモンドビコーが16歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）村上欽哉牧場。2016年の若葉ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、大迫久美子から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

中内田充正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

7月19日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。馬体重は500kg。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、抜け出したブラックスピネルにクビ差届かず2着に甘んじた。

9月21日、中8週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたリッチーリッチー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

10月10日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、勝ったレヴィンインパクトにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

11月8日、中3週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3歳（2016年）

1月31日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したクロークスにクビ差届かず2着に甘んじた。

2月21日、中2週で迎えた6戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のワンスインアライフに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3月19日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

4月16日、中3週で迎えた8戦目は、3歳500万下のはなみずき賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るロードヴァンドールを上がり1位の末脚でクビ差だけ差し切って勝利をモノにする

5月7日、中2週で迎えた9戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦2勝）。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

8月13日、約3か月半の休み明けで迎えた10戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の宮崎特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が鈍り10着に敗れた。

4歳（2017年）

1月17日、約5か月の休み明けで迎えた11戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は武豊騎手（4戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では最後まで息が続かず14着に敗れた。

2月19日、中4週で迎えた12戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の春日特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月18日、中3週で迎えた13戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の須磨特別（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず5着に終わった。

6月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（5戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず5着に敗れた。

7月1日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、3歳以上500万下（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（6戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて11着に敗れた。

5歳（2018年）

3月11日、約8か月半の休養明けで迎えた16戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は減速してしまい11着に終わった。

7月15日、約4か月の休み明けで迎えた17戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の種市特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

8月4日、中2週で迎えた18戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入った。

8月19日、中1週で迎えた19戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の新発田城特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が振るわず4着に敗れた。

6歳（2019年）

1月5日、約4か月半の休養明けで迎えた20戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（7戦0勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて14着に敗れた。

2月2日、中3週で迎えた21戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず9着に敗れた。

4月27日、約3か月の間隔を開けて迎えた22戦目は、草野太郎騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内小雨/重）に出走。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。11着に終わった。