ヤグラステラ（1985年生、母ヤグララナー）

ヤグラステラ（1985年3月5日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。品種はサラブレッド系で、毛色は鹿毛。種牡馬のシーホーク（当時22歳）と交配したヤグララナーが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）細道牧場。戦績は、中央平地34戦7勝2着3回。1991年の福島記念(ハンデG3)に勝利した他、1988年のサファイヤステークス(牝G3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中尾謙太郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1987年）

12月13日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアラムシャに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（1988年）

1月6日、中2週で迎えた2戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのKBS京都紅梅賞（京都芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

5月7日、約4か月の休み明けで迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳400万下（京都芝1600m 外回り雨/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

5月28日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳400万下（阪神芝1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るナムララブを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて2勝目を奪取した。

7月10日、中5週で迎えた5戦目は、ハンデ戦で4歳900万下のひめゆり賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（3戦2勝）。11頭立ての3番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のチュニカオーに1馬身3/4の差をつけて3勝目を挙げた。

10月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G3のサファイヤステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（4戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るクインモーニングを交わし去り、最後は1馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

4歳（1989年）

3月26日、約6か月の休養明けで迎えた7戦目は、コーラルステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で河内洋騎手（5戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

4月16日、中2週で迎えた8戦目は、ハンデ戦でオープンの陽春ステークス（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で河内洋騎手（6戦4勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったメイショクボーイに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月6日、中2週で迎えた9戦目は、シルクロードステークス（京都芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は7戦連続で河内洋騎手（7戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

11月26日、約7か月の休み明けで迎えた10戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定オープンのトパーズステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り10着に敗れた。

12月24日、中3週で迎えた11戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

5歳（1990年）

1月7日、中1週で迎えた12戦目は、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

1月28日、中2週で迎えた13戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬特別（阪神芝1600m 曇/良）に出走。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

2月17日、中2週で迎えた14戦目は、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のメジロワースに1馬身1/4の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

3月24日、中4週で迎えた15戦目は、コーラルステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（8戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

12月8日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、飛鳥ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（2戦1勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったダイユウサクにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

6歳（1991年）

1月27日、中6週で迎えた17戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（3戦1勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

2月17日、中2週で迎えた18戦目は、田島裕和騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

3月23日、中4週で迎えた19戦目は、コーラルステークス（京都芝1400m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

4月14日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの陽春ステークス（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は田原成貴騎手（4戦1勝）。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい10着に敗れた。

5月4日、中2週で迎えた21戦目は、シルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（3戦0勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に終わった。

6月9日、中4週で迎えた22戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、札幌日経賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。

6月23日、中1週で迎えた23戦目は、白樺賞（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で本田優騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に終わった。

7月14日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンの札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で本田優騎手（2戦0勝）。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

7月21日、連闘で迎えた25戦目は、道新杯（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で本田優騎手（3戦0勝）。14頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のメインキャスターをハナ差振り切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。

8月11日、中2週で迎えた26戦目は、マリーンステークス（函館芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で本田優騎手（4戦1勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚に勢いがなく12着に敗れた。

8月18日、連闘で迎えた27戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で本田優騎手（5戦1勝）。14頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

9月8日、中2週で迎えた28戦目は、UHB杯（函館芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で本田優騎手（6戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

11月3日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた29戦目は、福島民友カップ（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は田島裕和騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、伸びてきたツルマイナス決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

11月17日、中1週で迎えた30戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島裕和騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るツインターボを驚異的な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

12月15日、中3週で迎えた31戦目は、牝馬限定のハンデG3のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は本田優騎手（7戦1勝）。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

7歳（1992年）

1月5日、中2週で迎えた32戦目は、ハンデG3の金杯（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（8戦1勝）。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に終わった。

2月2日、中3週で迎えた33戦目は、関門橋ステークス（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は田島裕和騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

2月23日、中2週で迎えた34戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島裕和騎手（4戦1勝）。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず12着に終わった。