メジロワース（1985年生、母キヤツトロンシヤン）

メジロワース（1985年4月17日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のモガミ（当時9歳）と交配したキヤツトロンシヤンが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）まるとみ冨岡牧場。戦績は、中央平地22戦6勝2着9回、中央障害21戦11勝2着6回。1990年のマイラーズカップ(G2)に勝利した他、1990年、1991年と中京障害ステークス(ハンデ重賞)を連覇するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

浅見国一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1987年）

11月15日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は476kg。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のバンダムテスコに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月20日、中4週で迎えた2戦目は、2歳G1の阪神3歳ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

4歳（1989年）

1月16日、約13か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた3戦目は、5歳以上400万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で驀進したが、勝ったパリスシードにねじ伏せられてアタマ差の2着に甘んじた。

2月4日、中2週で迎えた4戦目は、5歳以上400万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（3戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端をきり、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメジロコロラドに5馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

2月26日、中2週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の洲本特別（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、オサイチスワローに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

7月15日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた6戦目は、4歳以上400万下の豊前特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったドクターヒーローに詰め切れず、9馬身差の2着に敗北した。

8月5日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上400万下の日南特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、勝ったダンツミラクルに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

8月19日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上400万下の青島特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のツルギモンに4馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

9月17日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下の西脇特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったミリオンハイラインに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

10月8日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下の保津峡特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（5戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、勝ったセンシュウルルにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月29日、中2週で迎えた11戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の壬生特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、伸びてきたサマンサトウショウ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

11月19日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の東山特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（6戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい7着に敗れた。

12月2日、中1週で迎えた13戦目は、久保敏文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の矢作川特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったマルサヒビキにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月17日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下の高砂特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（7戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のエイシンウイザードに1馬身3/4の差をつけて4勝目を掴み取った。

5歳（1990年）

1月7日、中2週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下の新春賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（8戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

1月21日、中1週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下の八坂特別（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（9戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のワンダーエステートに1馬身1/4の差をつけて5勝目を手にした。

2月17日、中3週で迎えた17戦目は、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（10戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったヤグラステラにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

2月25日、連闘で迎えた18戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 曇/重）に出走。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のスカイジャイアントを半馬身振り切って初の重賞タイトルをゲットした。

3月24日、中3週で迎えた19戦目は、コーラルステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

4月21日、中3週で迎えた20戦目は、栗東ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（11戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

5月13日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデG3の京阪杯（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦1勝）。18頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

6月3日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデG3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は久保敏文騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では全く伸びず12着に終わった。

6月23日、中2週で迎えた23戦目は、平田秀也騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中京障害芝2800m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のエイユウスワローに5馬身の差をつけてファンの支持に応えた。

7月7日、中1週で迎えた24戦目は、障害4歳以上400万下（中京障害芝2800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で平田秀也騎手（1戦1勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のメモリークリエイトをクビ差制して断トツ人気に応えた。

9月15日、中9週で迎えた25戦目は、ハンデ重賞の中京障害ステークス（中京障害芝3600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で平田秀也騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。最後は、2着のピアドールに1馬身3/4の差をつけて3連勝で重賞2勝目をマークした。

10月13日、中3週で迎えた26戦目は、ハンデ重賞の東京障害特別（秋）（東京障害芝3300m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で平田秀也騎手（3戦3勝）。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。4着に敗れた。

6歳（1991年）

2月9日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、広松孝司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ重賞の東京障害特別（春）（東京障害芝3300m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。5着に敗れた。

3月9日、中3週で迎えた28戦目は、酒井浩騎手を鞍上に迎えて、ハンデ重賞の中京障害ステークス（中京障害芝3600m 曇/重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のスガハラテンジンに7馬身の差をつけて3つ目の重賞タイトルを手にした。

4月6日、中3週で迎えた29戦目は、障害5歳以上オープン（京都障害芝→ダート3290m 雨）に出走。鞍上は2戦連続で酒井浩騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったスガハラテンジンから1馬身半差の2着に敗北した。

5月4日、中3週で迎えた30戦目は、重賞の京都大障害（春）（京都障害芝3270m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井浩騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったナムラモノノフから1馬身3/4差の2着に敗北した。

5月25日、中2週で迎えた31戦目は、障害4歳以上オープン（京都障害芝→ダート3290m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で酒井浩騎手（3戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったドウカンホープからクビ差の2着に甘んじた。

6月22日、中3週で迎えた32戦目は、障害4歳以上オープン（中京障害芝2800m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で酒井浩騎手（4戦1勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のケイシュウオーに8馬身の差をつけて断然人気に応えた。

9月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた33戦目は、ハンデ重賞の中京障害ステークス（中京障害芝3600m 曇/不良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で酒井浩騎手（5戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のウインドブレーカーに1馬身半の差をつけて連覇達成

11月23日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた34戦目は、重賞の京都大障害（秋）（京都障害芝3270m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で酒井浩騎手（6戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。3着に終わった。

12月14日、中2週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた35戦目は、障害4歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3150m 晴）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は8戦連続で酒井浩騎手（7戦3勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のナムラモノノフに7馬身の差をつけて断然人気に応えた。

7歳（1992年）

6月27日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg絞って迎えた36戦目は、障害4歳以上オープン（中京障害芝2800m 曇/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は平田秀也騎手（4戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったスガハラテンジンから4馬身差の2着に敗北した。

8歳（1993年）

4月4日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg戻して迎えた37戦目は、障害5歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3150m 曇）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は酒井浩騎手（8戦4勝）。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。最後は、2着のビックフォルテに2馬身半の差をつけて久々の実戦を制した。

5月8日、中4週で迎えた38戦目は、重賞の京都大障害（春）（京都障害芝3270m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井浩騎手（9戦5勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったビックフォルテから約12馬身差の2着に敗北した。

5月30日、中2週で迎えた39戦目は、障害4歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3150m 曇）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で酒井浩騎手（10戦5勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のスノーファントムに9馬身の差をつけて勝利数を15に伸ばす

6月27日、中3週で迎えた40戦目は、障害4歳以上オープン（京都障害芝→ダート3290m 曇）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で酒井浩騎手（11戦6勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のナムラマスラオに5馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

10月9日、約3か月半の休養明けで迎えた41戦目は、障害4歳以上オープン（京都障害芝→ダート3290m 晴）に64kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で酒井浩騎手（12戦7勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のエイシンウインに約17馬身の大差をつけて圧倒的支持に応えた。

10月31日、中2週で迎えた42戦目は、障害4歳以上オープン（京都障害芝→ダート3290m 晴）に64kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で酒井浩騎手（13戦8勝）。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったタマモモノノフから4馬身差の2着に敗れた。

9歳（1994年）

10月15日、約11か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた43戦目は、障害4歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3150m 晴）に64kgの斤量を背負って出走。鞍上は7戦連続で酒井浩騎手（14戦8勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。6着に敗れた。