メイショクボーイ（1985年生、母イトミ）

メイショクボーイ（1985年6月14日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のラデイガ（当時16歳）と交配したイトミが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）槇本牧場。戦績は、中央平地15戦5勝2着2回、地方2戦1勝。1988年の菊花賞(G1)で4着に入った他、1988年の京都新聞杯(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

二分久男厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1988年）

1月31日、デビュー戦は岩元市三騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったハッピーコンコルドに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

2月20日、中2週で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩元市三騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、極端なスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のアキノノーザリーに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3月19日、中3週で迎えた3戦目は、4歳400万下（阪神ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で岩元市三騎手（2戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のタマモファバージに1馬身3/4の差をつけて断然人気に応えた。

8月14日、約5か月の休養明けで迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の潮騒特別（函館ダート1700m 晴/稍重）に出走。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では卓抜な伸びを見せたが、テルノテーオにクビ差交わされて2着となった。

9月3日、中2週で迎えた5戦目は、4歳以上900万下のHTB賞（函館芝2000m 曇/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のオギラホールに5馬身の差をつけて3勝目を収める

9月25日、中2週で迎えた6戦目は、丸山勝秀騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

10月16日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩元市三騎手（3戦2勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

11月6日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岩元市三騎手（4戦2勝）。18頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入った。

12月18日、中5週で迎えた9戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1400万下のオリオンステークス（阪神芝2500m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のモガミホンデームをハナ差振り切って勝利をモノにする

4歳（1989年）

4月16日、約4か月の休養明けで迎えた10戦目は、ハンデ戦でオープンの陽春ステークス（阪神芝1600m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のヤグラステラに1馬身1/4の差をつけて5勝目を手にした。

7歳（1992年）

1月5日、約33か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、門松ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に敗れた。

3月14日、中9週で迎えた12戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、武庫川ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず10着に終わった。

4月5日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦の道頓堀ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は垂れてしまい12着に敗れた。

5月10日、中4週で迎えた14戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では出色の末脚を披露し、3着に入り込んだ。

6月6日、中3週で迎えた15戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のグリーンステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手が足りず8着に敗れた。

11月28日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、石川浩文騎手を鞍上に迎えて、一般B（中津ダート1620m 晴/良）に出走。6頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。最後は、2着のイソノボーイに半馬身の差をつけて休養明けの一戦を物にした。

8歳（1993年）

1月1日、中4週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた17戦目は、小林秀昭騎手を鞍上に迎えて、門松特別（中津ダート1760m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。7着に敗れた。