エムエスクイーン（2016年生、母ユキノクイーン）

エムエスクイーン（2016年2月27日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のバトルプラン（当時11歳）と交配したユキノクイーンが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は服部牧場。2019年の東海ダービー(地方重賞)に勝利した他、2019年の秋の鞍(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、服部牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、森哲によって334.8万円で落札された。

竹下直人厩舎（名古屋）へ入厩。

2歳（2018年）

6月8日、デビュー戦は今井貴大騎手を鞍上に据えて、2歳（名古屋ダート800m 曇/重）に出走。馬体重は423kg。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のコマガイムに約14馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

7月5日、中3週で迎えた2戦目は、2歳（名古屋ダート800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で今井貴大騎手（1戦1勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のオイコイケに7馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

8月29日、中7週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた3戦目は、2歳戦の若鯱特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で今井貴大騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトリマゴラッキに約14馬身の大差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

9月12日、中1週で迎えた4戦目は、2歳戦のセレクトゴールド第1戦（名古屋ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で今井貴大騎手（3戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトリマゴラッキに7馬身の差をつけて負け知らずの4連勝を決めた。

10月10日、中3週で迎えた5戦目は、2歳戦のセレクトゴールド第3戦（名古屋ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で今井貴大騎手（4戦4勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のリードメロディーに約12馬身の大差をつけて土付かずの5連勝を決めた。

10月23日、中1週で迎えた6戦目は、2歳地方重賞のゴールドウィング賞（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で今井貴大騎手（5戦5勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアップショウに約13馬身の大差をつけて無傷の6連勝を決めた。

11月28日、中4週で迎えた7戦目は、2歳戦のセレクトゴールド第5戦（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で今井貴大騎手（6戦6勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、後続を2馬身以上離して、でレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のアンタエウスに7馬身の差をつけて無傷の7連勝を決めた。

12月30日、中4週で迎えた8戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のライデンリーダー記念（笠松ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で今井貴大騎手（7戦7勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のボルドープラージュをクビ差振り切って無傷の8連勝を決めた。

3歳（2019年）

1月29日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳地方重賞の梅桜賞（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で今井貴大騎手（8戦8勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のハッピーフライトに3馬身の差をつけて無傷の9連勝を決めた。

5月2日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から15kg減らして迎えた10戦目は、3歳地方重賞の駿蹄賞（名古屋ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は10戦連続で今井貴大騎手（9戦9勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のサウスグラストップに2馬身の差をつけて無傷の10連勝を決めた。

6月11日、中5週で迎えた11戦目は、3歳地方重賞の東海ダービー（名古屋ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は11戦連続で今井貴大騎手（10戦10勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマコトネネキリマルに8馬身の差をつけて無傷の11連勝を決めた。

7月15日、中4週で迎えた12戦目は、地方重賞の名港盃オープン（名古屋ダート1900m 曇/重）に出走。鞍上は12戦連続で今井貴大騎手（11戦11勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

9月3日、中6週で迎えた13戦目は、3歳地方重賞の秋の鞍（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で今井貴大騎手（12戦11勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のオオエフォーチュンに1馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

10月4日、中3週で迎えた14戦目は、オパールオープン（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は14戦連続で今井貴大騎手（13戦12勝）。6頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったポルタディソーニを3/4馬身捉え切れず2着に敗れた。

12月12日、中9週で迎えた15戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、寒椿特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したポルタディソーニを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

4歳（2020年）

1月16日、中4週で迎えた16戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のマイル争覇オープン（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。