シュトラール（2010年生、母Ling）

シュトラール（2010年2月1日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「光、光線（独）」。毛色は鹿毛。種牡馬のSpeightstown（当時12歳）と交配したLingが9歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地14戦4勝2着1回、中央障害1戦0勝。主な勝ち鞍は2014年のフルーツラインカップ(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

武藤善則厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2012年）

10月28日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は474kg。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。先手を取る形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のランドクイーンに約14馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

11月11日、中1週で迎えた2戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

12月22日、中5週で迎えた3戦目は、2歳オープンのクリスマスローズステークス（中山芝1200m 外回り雨/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが鈍く10着に敗れた。

3歳（2013年）

3月30日、約3か月半の休み明けで迎えた4戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るジャガーバローズを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

12月22日、約9か月の休み明けで迎えた5戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

4歳（2014年）

1月25日、中4週で迎えた6戦目は、4歳以上1000万下の初霞賞（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを取り切り、タフなペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮闘したが、フルヒロボーイにクビ差交わされて2着に甘んじた。

9月28日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で蛯名正義騎手（5戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持久力で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のカシノスティーヴをアタマ差振り切って久々の実戦を物にした。

10月25日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた8戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のフルーツラインカップ（福島ダート1150m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、驚異的な末脚を弾けさせて、最後は2着のミヤジエルビスに1馬身3/4の差をつけて4勝目を掴み取った。

5歳（2015年）

3月1日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（6戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

8月8日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg絞って迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の越後ステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（7戦2勝）。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に敗れた。

10月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、3歳以上1600万下の北陸ステークス（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦1勝）。15頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びあぐねて11着に敗れた。

11月15日、中2週で迎えた12戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の西陣ステークス（京都ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に終わった。

12月6日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（8戦2勝）。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が鈍り15着に敗れた。

6歳（2016年）

4月10日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、山本康志騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（福島障害芝2750m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。14着に敗れた。

6月11日、中8週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた15戦目は、3歳以上1600万下の安芸ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では最後まで息が続かず16着に終わった。