フルヒロボーイ（2009年生、母スターオブジュニパー）

フルヒロボーイ（2009年5月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「馬主名より＋少年」。毛色は鹿毛。種牡馬のファスリエフ（当時12歳）と交配したスターオブジュニパーが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は木村牧場。戦績は、中央平地29戦4勝2着6回。主な勝ち鞍は2014年の初霞賞(1000万下)。

経歴

デビュー前

田中清隆厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2012年）

2月5日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は526kg。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメビュースラブに8馬身の差をつけて初白星を挙げた。

2月26日、中2週で迎えた2戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず13着に敗れた。

3月18日、中2週で迎えた3戦目は、3歳500万下（中山芝1600m 外回り曇/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。最後は脚色が悪くなり14着に終わった。

6月30日、約3か月半の休み明けで迎えた4戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のエイブルブラッドをハナ差振り切って勝利をモノにする

7月15日、中1週で迎えた5戦目は、3歳以上1000万下の渡島特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤工真騎手（1戦1勝）。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に敗れた。

9月2日、中6週で迎えた6戦目は、3歳以上1000万下の釧路湿原特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で伊藤工真騎手（2戦1勝）。13頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、緩やかなペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい9着に終わった。

10月6日、中4週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の多摩川特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて12着に敗れた。

11月3日、中3週で迎えた8戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい13着に終わった。

4歳（2013年）

1月12日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、嘉藤貴行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の初春賞（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露し、3着に入り込んだ。

2月10日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で嘉藤貴行騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

3月10日、中3週で迎えた11戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで敢闘したが、抜け出したダブルスターを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

3月30日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚を伸ばせず11着に敗れた。

6月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/稍重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

7月20日、中3週で迎えた14戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、伸びてきたヴェイグストーリー決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

8月10日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したカラダエーピーにクビ差届かず2着に甘んじた。

9月8日、中3週で迎えた16戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 雨/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

9月28日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立ち、後続を5馬身以上離して、かなりのハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のファイティングスピリットでバテることなく粘り続けて、最後は2着のシュナップスに2馬身半の差をつけて順当に勝利した。

5歳（2014年）

1月6日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では根気強くタフに走り抜いたが、伸びてきたアビリティラヴ決め手に屈してクビ差の2着となった。

1月25日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下の初霞賞（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るシュトラールをクビ差だけ差し切って勝利を手中に収めた。

3月2日、中4週で迎えた20戦目は、4歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（4戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮戦したが、伸びてきたアビリティラヴ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

3月29日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の春風ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、伸びてきたキクノストーム決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

4月20日、中2週で迎えた22戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の陽春ステークス（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月9日、約3か月半の休養明けで迎えた23戦目は、3歳以上1600万下の越後ステークス（新潟ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（2戦1勝）。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はバテてしまい12着に敗れた。

9月27日、中6週で迎えた24戦目は、3歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

12月21日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた25戦目は、3歳以上1600万下の仲冬ステークス（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は嘉藤貴行騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって13着に敗れた。

6歳（2015年）

9月13日、約9か月の休養明けで迎えた26戦目は、3歳以上1600万下のながつきステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（3戦1勝）。15頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚色が悪くなり15着に終わった。

9月26日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は嘉藤貴行騎手（3戦0勝）。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では全く伸びず16着に終わった。

7歳（2016年）

9月24日、約12か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた28戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。14頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず14着に終わった。

12月10日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から8kg戻して迎えた29戦目は、3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（6戦1勝）。13頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい12着に終わった。