アビリティラヴ（2010年生、母ジルニーナ）

アビリティラヴ（2010年2月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「能力＋父名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のマイネルラヴ（当時15歳）と交配したジルニーナが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は田中スタッド。戦績は、中央平地15戦4勝2着4回。2014年のオルフェーヴルカップ(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、田中スタッドから「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、田邊正明によって787.5万円で落札された。

本間忍厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2013年）

1月19日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 晴/重）に出走。馬体重は474kg。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったメイショウユキチに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

2月9日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の心肺能力で最後まで敢闘したが、抜け出したクロムレックを捕まえ切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

3月10日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り続けて、最後は2着のメイショウトラクマに1馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

8月17日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg戻して迎えた4戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったフリスコベイにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

11月23日、約3か月半の休み明けで迎えた5戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたゴールデンクラウン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

12月14日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（4戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、圧倒的な末脚を弾けさせて、最後は2着のキタサンミカヅキに3馬身半の差をつけて圧倒的支持に応えた。

4歳（2014年）

1月6日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のフルヒロボーイをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

3月2日、中7週で迎えた8戦目は、4歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（6戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では生得の持続力で渋太く末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のフルヒロボーイを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

4月20日、中6週で迎えた9戦目は、ハンデ戦でオープンのオルフェーヴルカップ（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（7戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

7月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、3歳以上1600万下のテレビユー福島賞（福島芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（8戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、5着に終わった。

12月6日、約5か月の休み明けで迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で柴田善臣騎手（9戦4勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

5歳（2015年）

3月15日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の播磨ステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚を伸ばせず11着に敗れた。

6歳（2016年）

5月21日、約14か月半の休み明けで迎えた13戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のシドニートロフィー（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて11着に終わった。

6月19日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の三宮ステークス（阪神ダート1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天授の負けじ心を発揮してゴールまで頑張り、5着を確保した。

7月23日、中4週で迎えた15戦目は、3歳以上1600万下の桶狭間ステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松田大作騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はバテてしまい14着に終わった。